⑤カルメラ夫人の来襲
ブクマが少し増えてて嬉しいですえへへ。
「私が書いた作品を見てくれてる人がいる」と実感した今日この頃。
一人称とか二人称も安定しないし即席で次話投稿してる話なのに…矛盾点多すぎる作品なのに……
読者の皆様には感謝ですね!!!ありがとうございます!!!!!!!!!
「御機嫌よう、殿下」
「ご…御機嫌よう、カルメラ夫人」
「あら、どうかされましたか?顔色が土気色ですよ」
「いえ…その、カルメラ夫人の美貌に見蕩れてしまっていたのでしょう。問題ありません」
ギル様よ。
美貌に見蕩れて土気色になる顔などないぞ。
カルメラ夫人の鉄壁スマイルが一段と濃くなりパチンと扇が閉じる。
その音でビクゥッッッと背筋を正した殿下クソワロ…げふん、微笑ましい。
「女性の美貌に見蕩れて顔色が土気色など、そのような嘘が通じるはずないでしょう…?」
▽カルメラ夫人の攻撃! 正論破!
▽ギルベルト殿下 に 300の ダメージ!
「ぐ…(それは夫人がいちいち怖いのが悪いんじゃないのか?)」
「何か言いまして?」
「いいえ滅相もないです!!」
ヒエッ 夫人怖い。因みに見てる側の私は扉付近で微動だにせず立っている。
カルメラ夫人はぶっちゃけ高貴な大阪のオバサマみたいな凄いオーラがあるのだ。
昔に日本の大阪で普通の男子中学生してたときに近所のオバチャンに本気で怒られたとき私はぶっちゃけ泣きそうだった。そんな感じがカルメラ夫人にもあるのである。
―――なんてどうでもいいことをツラツラ考えながら殿下の泣きべそまじりのレッスンを見守り3時間。
「今日のレッスンはこれまでで良いでしょう」
「はぁ…ぜぇ………ありがとう、ございました……カルメラ夫人…・……」
「それでは私はこれにて失礼しますわ」
形式に沿った綺麗なカーテシーを残して去っていくカルメラ夫人。
多分あの人Sっ気があるよ。なんか心なしかルンルンしてた。出てくとき。
「殿下、お疲れ様です。手ぬぐいをどうぞ」
「クッ……無理矢理に俺をつれてきておきながら」
「授業やレッスンは殿下の義務でございますれば?私に罪はないですよね?」
「ぅお…覚えてろよ………」
手ぬぐいを受け取った殿下はそれで顔を拭う。
ちなみに毎回これを用意しているのは私だったりする。
普通の濡れ手ぬぐいを使用人は用意してくれるのだが、それを私が魔法で少し温かめにする。
そしてカモミール系のハーブの香りを少しだけ染み込ませると殿下の機嫌は若干回復するのだ。
「もう疲れた…今日はもうなかったよな?あるとか言われたら俺は逃げるぞ」
「家出を宣言する感覚で逃げるとか言わなくても、今日のレッスンは終わりですよ」
「よし部屋に戻ろう、そしてテオ!今度こそお前に勝つぞ!!!」
「本日は何のゲームでしたっけ」
「チェスだ」
「殿下に被虐趣味があるとは存じませんでした」
「う、うるさい!確かに今のところは俺の二十七敗三引き分けだが、今回こそ勝つ!!」
「三引き分けは殿下が盤をひっくり返したかr」
「とにかく行くぞ!!!」
「廊下は走ってはいけませんからね」
「分かっている!」
五歳児ってこんなんだったかなぁ。
チェスできる時点で日本基準から言えば凄いんだろうけど振り回されている私は顔には出してないがゲッソリだ。
ただ凄い勢いでチェスだけは上達している。戦闘に見立てることが出来るからだろうか?
いずれにしても生まれて数ヶ月でなんぞ理知的な瞳をしていたのは伊達ではない。
今見ればただのワガママガキンチョだけど。そして周囲から見れば私も同年齢っていう。
因みに護衛騎士は?って思った人がいれば
王宮の暗部である通称"影者"の皆様がこっそり護衛してくれてます。
でもセバスさんがいるときは気配がいなくなるんだよね。セバスさん何者だよ本当に。
本当は傍には護衛騎士をつけないといけないんだけど
ぶっちゃけ私が従者兼護衛みたいな立ち居地なんだよなぁ……
本来なら少なくとも学園入学をする10歳にならないと正式な護衛と認められないんだけど…ほら、あれだよ。
セバスさんとの試合を陛下に見られてたんだよねぇ……(白目)
ま、そりゃ認められるわ。護衛。
さて、社交界デビューが迫っている。
余談ですが作者はバックキーをほぼ使わない上に読み直ししない派です。
変なところを指摘しだしたら止まらないと思うので「どうしてもこれは変だろ」ってとこだけあれば指摘お願いします。
あとたまに寝ぼけて「よろしくお願いします」を「よろしくよろしくします」って打っちゃうの私だけですか????