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幸運な俺と悪魔憑きの乙女  作者: 双さん
36/36

プレドール邸門前

猫の依頼を片づけるため、俺たち一行は2段目の街を歩いていた。


以前ギルドに初めて行こうとした時に門前で引き止めてきたイケメン野郎の話では、プレドール男爵の家というのは先日のドラゴン襲撃の被害に遭った家屋の近くだったはずだ。

いくら魔法が存在しているといっても家一つ建てるのには時間がかかるだろうという予想通り、ほんのりと木を燃やした時の臭いが残った大きな空き地を見つけることができた。

のだが、肝心のプレドール家が見つからない。

空き地の大きさはかなりのもので、それと同じような大きさのお屋敷がドカンドカンと建ち並ぶそこはまさに富豪区画の名の通りひたすら歩いているにも関わらず見えるのは塀ばかり、やっと見つけた入り口に立っている守衛に話を聞いてもプレドール家の位置は教えてもらえないときた。


「疲れた……」


探し物の類はすぐ見つかるタイプだが、それが見つからないという形で不幸を消費することになるとは思わなかった。

というか昨日の夜中の一件はいつの幸運の代償だったんだ?

市場で果物を購入した後は休みもせずひたすら歩き続け、空はまだ青いが太陽はだいぶ動いてしまった。

そろそろ他の面子も疲れてきただろうと声を出したのだが。


「軟弱者、貴様その程度で我を従えるに足ると思っているのか?」


逆効果だった。

というか、他の二人も特に疲れた様子は無い。

周りが見えていなかったのは俺だけだったようだ。

これもトレーニングだと思うことにしよう。


「へいへい、ちょっと言ってみただけだ。進もう。」

「ふん。」


アンナはわざとらしく鼻を鳴らしてから歩き出し、それを追ってシャルロットも行ってしまった。

クーは戸惑ったような表情でこちらを見ていたが、俺がおどけてみせると小さく微笑んで先に歩き始めた。

一応俺が主人のはずだが3人とも俺を置いて……まあいいけど。


そんな話があったのが4軒目、結局プレドール男爵家を見つけるのにそれから3軒も歩く羽目になった。


◇◆◇◆◇◆◇


「貴様はなぜその猫が我々の猫だと分かったのだ?」

「いや、わざわざ首輪にエンブレム付けてんのはそっちだろ。」

「ではなぜそのエンブレムが我々のものだということが分かったのだ?」

「この家の次男坊に貰ったんだよ、この前な。」

「リゲル様が?そんな話は聞いていない。まずあの方が貴様のような男に興味を示すはずが無いだろう。」


門前払い再び。

というかリゲルが軟派なのって門前の守衛も知ってる事だったんだな。

とりあえず目の前の頭悪そうで実際そこまで頭が良くない男の反応では、今俺が持っている猫はこの家の猫で間違いなさそうだ。

先日のドラゴン襲撃からの避難時に逃げ出してしまったんだとか。

ともあれ依頼は依頼、どうにかしてこの頑固門番に責任者を出してもらわなきゃいけないんだが。


「あのさあ、俺はこうして冒険者ギルド員って身分を証明してるし、次男坊から貰ったエンブレムもこうして見せてる。どこに拒否する余地があるんだよ?」

「貴様を入れるとなればそっちの悪魔憑きも一緒に入るのだろう?俺は門番としてそんな危険な行為を見過ごすわけにはいかない。」


こいつも悪魔憑き信者だったか。

出会う人間の中にその話題にこだわる人間が少なかったからそこまでひどい状況でもないんじゃないかと思っていたが、これまで会ってきた人間が特殊な家庭環境だったり見識が広かっただけのようだ。

溜息が出る。

王城の女性騎士団である薔薇の騎士団(ロズガーダ)団長、クリスティーナの話では悪魔と取引した者は極めて高い技術や能力に目覚めているはず。

彼女の母親はそれで高い剣術技能を所有するに至り、その代償として刃物恐怖症を患ったために能力発揮の場を失ってしまった。

絶望的な代償を払った彼女は仕方ないとしても、そのようにデメリット部分がメリット部分を打ち消すものでない限りは極めて優秀な人材となるはずなのに、何故かこの国では災いをもたらす存在として忌み嫌われている。


そしてこの悪魔憑き論者の多くはその面前で悪魔憑きと呼ぶことを躊躇わない。

腹が立つ、相手に面と向かって横暴な態度を取っているという事実を己の信念だけで正当化している事に。


「じゃあ俺だけ中に入れてくれ。要件が済んだら直ぐに帰ってくる。それならいいだろ?」

「お前の目がなくなった瞬間にこいつらが何をするか分かったもんじゃない、駄目に決まってる。」

「クー達は俺の奴隷ってことになってる、ほら、この鎖が証明だ、だから俺が手を出すなと言えば出さない。安全だろ?」

「わざわざ対応してやってるだけ有難いと思え?名高き貴族の邸宅にこのようなものを引き連れて来るお前のような輩は殺されても文句は言えないんだぞ!」


笑えるほど理が通っていない。

そんなのは只の身勝手だ。

じゃあ試してみるか?俺のお供は強いぞ?

なんて言ってみるのは、前回みたいに怒った相手から理不尽な攻撃を受けそうだしやめておこう。

というか純粋に格好悪い。

暴力的方法ではクーたちだけが頼りなのだが、俺以外の悪魔憑きとして見られている面子がこの男を瀕死にしたとなれば偏見に更に拍車をかけることになる。

結局、ひたすら耐えて小さい所からコツコツと意識改善を目指す他ないのだ。


「じゃあこの猫どうすんだよ、依頼を出したのはそっちだろ?」


差別から猫に話を戻す。

兎にも角にも目的はこの猫と報酬を交換してもらうことだ


「知らん、俺には話が降りてきていない。だからお前達を通すわけにはいかない。帰れ。」


この頑固野郎をひたすら殴れば少しは頭も柔らかくなるだろうかと考えてしまうほど嫌な奴だが、残念ながら俺の性格もひねくれている。


「じゃあ俺はここでこの家の中の人間が出てきたり帰ってきたりするのを待つとするよ。」

「貴様……っ!」


おーこわいこわい。

だが顔だけだ。

悪魔憑きに触るのが嫌なのか知らないが、こいつらは物理的な手段で危害を加えてくることはない。

先日のイケメン騎士アルバートもそうだ、物理的に攻撃してきたのは俺だけで、クーに対しては魔法を放つ事しかしていない。

偏見なんてのは所詮、相手の事を理解しようとしない奴が持つものだ。

耳を塞ぎ目を閉じれば、自分にとって都合のいい世界が見られるのだろう。

そんな身勝手な奴が俺は嫌いだ。

只のクラスメイトだっただけなのに俺の体質に気がついた途端接近を仕掛けてくる奴とか特にそうだった。

……やめだ、嫌な事を思い出してもいいことなんてない。


「ごめんな3人とも、あのオッサンが入れてくれないから話が通じる奴を待たなきゃいけなくなった。」

「無視して入れば良いだろう?」

「お前、さっきの問答は理解出来てるんだよな?」

「勿論。なぜ貴様が下手に出る必要があるのかと聞いている、どちらが強いのか分からせてやれば良いではないか。」


アンナはクーと違ってこの国の人間の言葉を理解しているので、先程の悪魔憑きという言葉も聞いているはずだ。

彼女の場合それに侮辱ではなく畏怖を見出したのだろう。

だからこそ俺が引き下がる理由を解っていない。


「お前はドラゴンだったから人のルールとか興味ないかもしれないけどな?」

「当然だ。」

「……人が弱いのは知ってるだろ?だから集団を作って連携する。」

「生存戦略というやつだな。それがどうした。」

「いいか?俺達は孤立する訳にはいかないんだ。勿論喧嘩するとかの小さい規模だったり一時的なものは別に無視してても問題にはならないが、集団規模で蔓延してる偏見はちょっとした切っ掛けで対象を滅ぼそうと団結する。無干渉な今はまだ何とかなるが、これが俺達の足を引っ張るようになれば耐えられない。それが俺達人間だ。だからその切っ掛けを与えちゃいけない。」


集団生活をしないドラゴンだったアンナには一人で生きていく力があった。

しかし今の彼女の命は俺の命と繋がっている。

アンナ自身だけが命を落とさないことは出来たとしても、俺を守り抜くのには無理が有るだろう。


「ふん。貴様なりの理論があっての行動なら良い。」

「おーい、それはどういう意味だ?」

「臆病風に吹かれたのではないのかという話だ。」


ノーコメントで。


「まあいい、貴様が貴様なりの論を導いたのは理解した。だがここで何もしないでいるというのは時間の無駄だぞ?」

「う……確かに。」


アンナの溜息が大きい。

門番に嫌がらせをしてやろうと思って口にした行為だったが、冷静になって考えてみればアンナの言う通り只の時間の浪費でしかない。

かといって別行動をするとして、クーとアンナに何かあってはまずい。

ここは皆で冒険者ギルドに行って魔法のテストをした方がいいだろうか……?

だが遠隔通信技術がないこの世界で無闇に移動すると今回の場合は財布に響く。

どうするべきか……

男爵なんて貴族の地位を持っている人間に依頼の関係で押しかけるのは日中の方がいいと思っていたのだが、昼間は仕事で忙しいから夜の方が会いやすいなんてことはあるのだろうか?

しかしあのプー太郎は昼にマリアさんの店までやってきた、ということは少なくともこの家の名前を背負った暇な人間は居るはずなのだが……


いっそクー達に意見を聞こうかと振り向いた俺の視界に一台の馬車が入ってきた。

馬が二頭、手綱を引く御者は黒い服、遠目でよく見えないが、車体はいかにもな黒塗りの対面式4か6人乗りくらいの4輪車。

馬車が近付くに連れて大きくなる期待に胸を膨らませて見守ると、背後で守衛が慌ただしく門を開け始めた。

ビンゴだ。

貴族サマが下僕式自動ドアを使うタイプで良かった。

それなりの速度で近付く馬車、御者はこちらをあえて無視している様子だ。

馬車が通過するのに合わせて手に持った猫の籠をその窓に向かって掲げて見せる。

暗い車内は見えなかったが、向こうからは見えるはず。

しかし馬車は止まることなく門の奥、お屋敷の正面玄関の所まで行ってしまった。


「駄目か。」

「ネコさん、見えなかったのでしょうか……」


猫を掲げる時に隣でぴょこぴょことサインを送っていたクーがしょんぼりとしていた。


「どうだろうな。でも貴族サマだから屋敷から出ていったものは全部汚いとか思ってたりするかもしれないな。」

「そんな!」

「もしもの話だよ。そんなぶっ飛んだ発想をして許されることなんて滅多にない。クーの言う通り見せ方が悪かったんだろうさ。」


クーが静かになった。

見ればさっきよりも項垂れている。

何かまずい事でも言っただろうか?

外にいるものは汚いと思うってのを何で俺が知ってるんだとかいう話だろうか?


「いや!別に外にいる俺達が汚いと思うとか言うのは知り合いの爺さんが昔教えてくれた事で、別に俺は汚いとか思ってないからな?」


少し虚を突かれたような様子のクーが俺の言葉を聞いて少し固まると、再び俯いてしまった。

何だ、何が問題なんだ?

その話題じゃないならどこに間違いがあった?

いや、クーは妙なところで変に噛みつくようなタイプじゃない。

何か明らかなミスがあったはずだ、考えろ考えろ……


「あの……」

「はい何でしょうかクーさん?」


再び驚いた鳥のような顔になる。

いきなりこの口調ならそうなるか。


「えっと、その……お風呂、入ってないなって……」


白い肌、朱に染まる頬、伏し目がちにこちらを見上げる赤い……青い瞳。

大丈夫かな、俺今鼻血出てないかな。


「そこの御方。」


見つめ合う俺とクーの空間をぶち壊すような第三者の発言。

無意識的な独占欲が湧いてくるクーの容姿から視線を外し、声のした門の方を見る。

門の向こう側には俺と同い年くらいの女性が男を二人引き連れて立っていた。

ゴスロリという奴だろうか?黒一色だがフリフリとした飾りのついた喪服の遠い親戚みたいなドレスを纏い、黒のカチューシャで髪を押さえた金髪の女性。

引き連れた御者と執事と思しき老紳士もタキシードかスーツか分からないがとりあえず黒ずくめだ。

あ、紳士の方は燕尾服か。

思い返せば馬も黒、馬車も黒。

葬儀の後だとしたら日を改める必要があるだろうが……


「白い剣を提げた白い少女と白い猫を用意した貴方の事です。」


俺か?いや俺しか居ないか。


「ええ、貴方ですとも。貴方、お名前は?」

「シンジ、坂本神治だ。アンタは?」

(わたくし)はセーラ。セーラ……」

「お嬢様。」


セーラが自己紹介をしている最中だが、後ろに控えていた執事と思しき老紳士が口を挟んだ。

もちろん雇い主の家族である女性が喋っているのを遮るなんて言うのはこっちの世界でも無礼に当たるのだろうが、

まあ、彼がこの国の一般常識的な部分で"正常"なら、俺みたいな相手にわざわざ名前を全て教えさせるはずもない。

個人的にはミドルネームなんてあってもなくても問題ないのでスルーしておく。


「シンジ殿、なぜこんなところでそんなものを用意して立っていたのか聞かせて頂いても?」


これが横柄な態度という奴だろうか?

身長がほぼ同じなために真正面から睨まれているが、なんとなく相手の方が身長があるような威圧感を受ける。

とはいえ、この猫の依頼を片づけるのは俺の急務だ。

執事の話題変更に少しばかりの感謝をしつつ用件を伝える。


「なるほど、あと4日はかかると思っていましたが随分と早い。」


そう言いながら執事が胸の内ポケットから取り出したのは小さな巾着袋。

そこから銀貨を取り出して門越しに手を伸ばしてくる。

それを見て俺も猫を守衛に預けて執事の方に手を伸ばす。

不用心に、不用意に。

ただ金が落ちてくるだけだと思っていた俺はその手を固く掴まれた。

傍目には握手に見えるだろうその状態から更にぐいと引っぱられてよろけた俺は門に手をつく。


「小僧、二度と顔を見せるな。」


顔を近づけて小さな声での一言。

元から低くて渋い声だったがドスを利かせるというのは凄いもので、背筋をムカデが駆け上がるような悪寒が走る。

おそらく俺と執事の間でしか聞こえていない脅し文句に思わず顔が強張るのを感じる。


「ふむ、迅速さは優秀さの証でしょうかな?報酬も色を付けておきました。シンジ殿もお忙しいでしょうし、御引き留めして申し訳ありません。此度は誠にありがとうございました。」


執事が離れたかと思えばつらつらと訳のわからない文言を並べ立てる。

いや、単純に俺を帰らせたいだけか。

ほんのりと汗で湿った手を開いてみれば執事の言う通り報酬として渡された銀貨は7枚。

嵯峨宮の件もあるし、頑張ってふっかけてみるか。


「あー、こちらの勝手ではあるんだが聞いてほしいことがあるんだ。」

「何か?」


物凄い形相でこちらを睨んでくるが、腕を掴まれている訳じゃない今なら門のお陰で少しは余裕がある。


「あのさ、あの猫が市場の方で商人の売りもんを駄目にしたからその分俺が弁償してきたんだわ。」

「なるほど、それはそれは大変な事でした。身銭を切ってまで我が家の猫を探して頂けて大変恐縮です。重ね重ね感謝を。」


笑顔と言葉。

それだけ。


それだけ!?


「あー、言葉足らずで悪かった。実はその商品の額が報酬よりかなり高いんだわ。でもこんな平民の俺でもリゲル様には面識があったからさ、きっと事情を話せばそのへんは工面してくれるだろうと思って、少ない手持ちに加えて知り合いのオッサンに金借りてここに来たってわけで……ここまで言えば執事さんくらい聡明そうな人なら推し量ってくれるんじゃないかなー?」


執事ではなくセーラの方を見る。

彼女は怪訝でも憤慨でもなく憐憫に近い悲しそうな顔をしていた。

こんな無様な姿をお見せしてすみませんね。と困った顔でおどけて見せると、セーラの顔が険しくなる。

そんなタイミングで視線を外していた執事が激昂した。


「集りに来たのかこの恥知らずが、貴様のような下賎な者のために出す金など用意するか!」


雷の如く響く声に体が縮み上がる。

閉じた目を開けると、同じく驚いて肩が縮こまったセーラと目が合う。

すると、直ぐに顔を戻したセーラが口を開いた。


「ゴードン!直ぐに今の言葉を撤回して今回の費用を用意しなさい!」


先程こちらに話しかけてきた時とは異なる凛とした声。

執事がゴードンの声も怖かったが、セーラの今の言葉も言いようのない強制力を感じる。

それに対して戸惑いの反応を示したゴードンは彼女の鋭い視線と命令口調の一喝を受け、躊躇いながらも再び上着の内側へ手を突っ込んだ。

巾着袋を取り出したゴードンが渋々といった様子で門に寄ってくる。


「金額は。」

「右金貨3枚。」

「何!?貴様まさか適当な金額を言っているのではあるまいな!?」

「ああ、すまん、正確には右金貨3枚と左銀貨2枚だ。」


慣れないハッタリだが、幸いにも声が裏返ったり視線を外すなどということをせずに言いきれた。

しかして素人の咄嗟の演技だ、こういった所業は相手側の方が経験豊富だろう。

と思って警戒していたが、ゴードンと呼ばれた執事はそれ以上追求することは無かった。


「悪魔の手先め。」


金貨を受け取るタイミングでゴードンの一言は、何とも滑稽だった。


「ありがとうございますセーラ様。貴女のお陰で俺も今夜の夕食にありつけそうだ。また何か捜し物があれば、すぐに見つけて持ってきましょう!それではこれにて失礼。」


わざとらしい三文芝居に加えてこれでもかと言うほどに恭しく深い礼をする。

些か恥ずかしいが、貴族様相手なら滑稽に見えるくらいが丁度いいだろう。

顔に熱が上がってくるのを感じながら踵を返す。

後ろで待機していた3人を引き連れて次なる目的地、冒険者ギルドの建物に進路を取った。


△▼△▼△▼△


「お嬢様、何故あのような事を?」

「あら、貴方知らないの?結婚式に出た日の帰り道に真っ白な異なるものを3つ同時に見ると素敵な出会いに恵まれるっていう話。」

「存じておりますが……しかしお嬢様、それはただの噂話でございます。それにあのような娘を連れた男にあのような対応をされては……」

「いいじゃない、あんなに醜い悪魔憑きを従えている男がお父様の計画に賛同しない筈が無いわ。それにあの悪魔憑きの提げていた剣はおそらく呪いの逸品。この出会いはきっと素敵な結果を齎すわ。」

「あれ程の悪魔憑きが我々を避けて災いを振り撒くとは思えませんが……そうですね、私もその噂話を信じてみるとしましょう。」

閲覧ありがとうございます。

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