静かな怒りpart1
怒りは貯める人と発散する人二通りに分かれます
世の中ではためている人ほど爆発した時が怖いと言われていますね。
しかし貯めもせず発散もしない人がいるとしたら
その人はどうやって怒るのでしょうか?
僕には付き合って2年目の恋人がいる
僕は2年前と変わらない愛を彼女に注いでいた
だから彼女も僕を愛してくれてるそう思ってた。
けれど実際は違った。
彼女は僕以外に好きな人がいてその人とはもう3年目だった
彼女にとって僕は片手間で遊べる便利な人だった
それを知ったのはクリスマスイブで僕が彼女のためにサプライズを用意し彼女の家に行った時だった彼女が家から知らない男と仲よさそうに出てきた。その時は彼女は彼は自分の弟だって言ってたけど僕は知ってた彼女には妹はいるけれど弟はいない。
そんなすぐにバレる嘘を僕は許した。
次の日彼女は僕に謝ってくれた僕は笑ってそれを許した
「あの人は君の義弟なんだよね?妹さんいつ結婚したの今度お祝いしようよ」
彼女の自慢の髪を撫でるとその手を頬に寄せる
彼女は何度も「ありがとう」と言う
僕は頬に当てている手を彼女に耳に伸ばした
柔らかくて冷たい彼女の耳たぶに硬い何かが当たる
「ピアス変えたんだね僕がプレゼントしたのじゃ無いんだね」
変わらない笑顔でそう言うと僕は彼女のピアスを引きちぎった
耳をつんざく悲鳴をあげる彼女を抱き締めるそれを彼女は必死に離そうとする
「悪い事をしたらお仕置きはしないとこれで全部許すよ、大丈夫僕は君を嫌いにならないよ」
僕は胸の中で暴れる彼女を強く抱きしめながら耳元で囁くと血の出ている彼女の耳にキスをした、口に血が着くそれを袖で拭う
「血が出てるよ早く止めないと!」
慌てて僕はきれいな布を取ってくると彼女の耳に強く当てながら体をビクつかせる彼女を安心させようとまた耳元で囁く
「大丈夫耳が裂けただけだよちゃんと手当すれば傷跡も目立たなくなるからね」
彼女は震える手で床に落ちたピアスを拾うそれを僕は取り上げる
「このピアス汚れちゃったね大丈夫僕が新しいの買ってあげるから。」
それを近くのゴミ箱に放り投げると彼女の治療に専念した。
そんな彼女と連絡が取れなくなって2日経った僕は毎日連絡をした。
朝昼晩に一回と寝る前に一回彼女の家にも行ったし彼女の実家にも行った。ご両親に彼女の事を聞くと連絡は何も無いそうだ、妹さんとも話した。
「お姉ちゃんと連絡つかないの?私の携帯からかけてみようか?」
僕が頼むと彼女は電話をかける何回負けの呼び出し音のあとそれは繋がった
僕はハンズフリー機能を使ってもらって妹さんと彼女の会話を聞いた(妹さんには数日前に彼女と喧嘩をしたと言ってあった)
「もしもしお姉ちゃん今どこにいるの?彼氏の家?なんだ普通にいるんじゃん」
僕はそれを聞いて落胆した。彼女は僕をまた裏切った、妹さんが電話を切ると僕は彼女にお礼を言って家を出た。
車に乗り込むと彼女に電話をかけるいつも通り留守電に繋がる僕はそれを切るととある友人の家に行く彼は面白い奴でいわゆるストーカーだった。
けれど特定の相手を狙うのでは無く目に入って決めた人を数週間付けるそのスリルが堪らないというそんな変態性壁の持ち主だったそんな彼に僕は昔頼み事をした。
彼女の持ち物に彼女の居場所を知らせてくれる機械の取り付けを頼んだんだ使うたびにお金を取られるからここぞという時に使おうと決めていた。
それを使ってもらうと彼女は結構近くにいた、お金持ちが住む近くの高級マンションそこにいることが分かると僕はすぐにそこへ向かった。
それに何故か彼も同行したマンションに着くと彼が先に降りて僕に言った
「ここで待ってろ、万が一彼女と鉢合わせて仲に逃げられたり通報されたらやばいだろ?」
まるでプロみたいな彼に従ってくるまで待つしばらくすると戻ってきた彼は
「ここオートロックマンションだ、それにそいつがどこの階に住んでるのかわからないと調べようが無い。」
八方塞がりになった僕たちは一度家に戻ると作戦会議を開いた。
「オートロックマンションに入るのは以外と簡単だ開けて貰えばいいもしくは誰かが入った所に滑り込む後は配達員のふりして番号を盗み見るとかすればいい問題は彼女の男だそいつはなんて名前でどんな奴なのかさえ分かれば特定できると思う。」
僕は出来ればしたくなかったが彼を連れて彼女の家に行くことにした
案の定鍵はかかっていたが合鍵を持っている僕には関係なかった。
彼女の家に着くと彼は車を降りる時に靴を脱ぎスリッパを履き手袋を着けるそれを僕に渡すと髪バンドを着けマスクも着ける、彼曰くできる限り証拠を残さないようにするのは基本だと言う彼は僕に同じ装備を渡すが馬鹿馬鹿しいと僕はそれを受け取らず家に入る。彼はスリッパを履き替え中に入ると一目散にPCに向かった。
彼曰く今の世の中PCを見ればほとんどの事が分かるとの事でそれを起動する
「くそやっぱりパスワード必要か…」
起動するとパスワードの要求画面が表示されるそれを見た僕がキーボード指を伸ばすとそれを止められる
「バカ素手で触るな、手袋着けろ」
僕はしぶしぶそれを片方の手だけ着けるとキーボードに入力した
「12341111」
それを入れエンターを押すとトップ画面に飛ぶ彼はそのパスワードに呆れながらも目をニヤつかせながらフォルダを開いていく
僕は彼女の部屋を物色する僕からのプレゼントが飾られている所を見るとつい笑顔になってしまうがその隣には僕が送った覚えの無いモノが飾られている。
手に取りそれを見る、寒い地方のスノードーム仲には雪だるまとレンガの建物それを裏返すと「恋人3年記念」と書いてあったそれを静かに元あった場所へ戻すと彼が指を鳴らす
「ビンゴ!あたりぃ彼女の使ってた携帯リンゴ製だろ?それのアカウント見つけてさっきのパス入れたらヒットしたこれでそいつの名前もアドレスも番号も分かるぜ」
とても生き生きしながら近くに置いてあった彼女のUSBを指すとそれにデータを保存するそれと一緒に幾つかの画像も移すとそれを袋に入れて持ち出す。
僕たちはそれを持って家に帰るとそのUSBを僕のPCに挿す
さっき保存したデータを開くとまず彼は画像を開く
「ぶっちゃけこれがあれば見つけられるけど」
っとそういう彼はその画像に写っている人をマウスで差す
「これがお前と彼女の間男だ名前は後で分かるなんで分かったかっていうと」
次の画像を開く
「ここのこれなさっきお前見てたろ?これここでしか売っていなんだと、んで調べてみたらこの場所はかなり有名なデートスポットでこの写真が自撮りってことはつまり2人で行ったってことだろうそれとこいつの顔をさっきのアドレスで探してみたら見事に見つけた正直簡単すぎて拍子抜けだったよ。」
そう言うとアドレスを開く名前は加川 清史郎こいつが彼女を僕から奪った男…
僕たち2人はさっきのマンションに張り込んみを続けた奴を見つけたのは2日目だった正面玄関からポケットに手を突っ込み彼は出てくる、しかしそこに彼女の姿はなかったそれを確認すると彼はどこかに電話する
昼頃まで待っていると彼はコンビニの袋を片手に戻ってくるそれに合わせるように車が玄関前に止まる作業服を着た男が数人降りると荷物を荷台から下ろすと中に入っていった。しばらく見ていると中から出てくる作業服の男が1人こちらに来ると
僕の車の前で止まるかれが窓を開けると
「暗証番号は3369でした。鍵はなくても空くタイプです。それとあいつの部屋は8階の1番端809号です。」
頷くと待機と一言伝え窓を閉める男は自分の車に戻るとどこかへ走り出した
「今の何?」と聞くとかれは一言
「ボランティア」
とだけ返すわけがわからなかったが 必要な情報を全て手に入れた僕はかれにお礼を言うと彼は笑いながら
「礼はいらないかわりに君の最後を見届けさせてもらう」
そう言うと彼は買ってきたハンバーガーを食べ始める
その日の夜僕らは行動を起こした
彼曰くチャンスを待てっても結局は動かないと訪れないとのことだ
言われたナンバーをセキュリティーキーに入力しエレベーターを待つと彼はまたどこかに電話を掛ける
荷物の宅配を装い家の扉を開けさせそのまま押し入る計画だった。
僕らが目的の階に着くとちょうど奴が玄関を開ける瞬間だった
何食わぬ顔で横を通り過ぎる瞬間彼がスタンガンで加川を倒す。
倒れる瞬間素早く彼を支えると近くの壁に置く
よし、と呟くとそのまま奴が出てきた部屋に入る、中からシャワーの音がするそっとその音の近くに寄るとその音が止まり中から声が聞こえる
「カーくん誰だったの?」
そう聞く彼女は帰ってこない返答にもう一度質問する
「ねえ聞いてる?誰だったの?」
そう言う彼女に僕は
「僕だよ」と返すと濡れる彼女にスタンガンを浴びせた。
まさかの二部構成です。
後編はグロとエロなんかが混じるので閲覧注意です。