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告白返し

作者: oku-to

恋愛しませんか?

と言って、あなたは微笑んでいた。


あのとき、わたしは、少しドキッとしたのだけれど、よくよく考えてみるとどこかしっくりしない、収まりが悪いような違和感があって、真顔になった。


好きとか、付き合ってとか言われるなら分かるが、恋愛しませんかってなんか変だ。恋愛という言葉にあなたの気持ちは見えてこないし、そもそも具体的に次に何をするのか分からない。


わたしが感じた得体の知れない違和感をあなたはきっと分からない人なんだろうなと思う。


でも、それじゃあ、わたしには何がわかっているだろう。わたしの好きとあなたの好きは違うのかとか、今、斜め向かいの席でコーヒーを飲んでいる見知らぬあの女性の好きはどんな好きなんだろうか、なんてことをぐるぐるぐるぐる考えていたら、あなたのことが少し分かってきた気がした。


あなたはきっととってもシャイな優しい人なんだと思う。


わたしは知らず知らずのうちに、あなたのことをずっと考えていて、その事実に気づいてから、けっこういい時間の使い方をしたんじゃないかと思って、ひとり表情が緩んだ。


恋愛しませんか?

と言ったあなたに次に会った時、わたしはわたしなりにあなたに話しかけようと思う。


まだ釈然としているわけではないのだけど、わたしはあなたが好き、なのかもしれません、と。



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