記念写真(二百文字自作自演お題小説)
使ったお題は「記念写真」です。
田守優子は私の親友。ちょっと独特な子だ。
親戚の子が七五三のお参りの記念写真を送って来た。
女六歳、男四歳、女二歳のきょうだいなので、全員でお参りしたそうだ。
大変だったろうなと思っていたら、
「七五三にはいい思い出がないのよね」
横で写真を見ている優子が言う。
「何があったの?」
気になったので尋ねたら、優子は目に涙を浮かべて、
「五歳の時、祝ってもらえなかったのが未だにトラウマなの」
女の子は全員そうなんだよ!
ということでした。