ひと冬の恋
**white lily**
しんしんと雪が降り始めた冬のある日
~AM7:45~
私は学校へ行く準備をし、家を出ようとした。その時ガチャッと戸を閉める音が聞こえふと横をみると隣に住んでいる高嶺明日香さんだった。彼女は社会人二年目24歳同じアパートの住民だ
「おはようございます。今日も寒いですね。雪も降っていますし」
私はそうですねと返し、少し世間話をしてアパートをあとにした。
~放課後~
「なずなちゃんじゃあねー!」
「うんじゃあね!」
私は部活に所属していなかったため友達と別れ、家へ帰り、夕飯の材料を買いに商店街へ向かった。
一通り買い物を終え帰ろうとしたとき八百屋さんのまえに明日香さんがいるのを発見したので声をかけた。
「こんばんはー明日香さんも買い物ですか?」
「あら、なずなちゃん。そうよ肉じゃがを作ろうと思って」
「そうなんですか?うちも今日肉じゃがなので一緒に作りませんかっ?」
「いいの?じゃあお言葉に甘えてご一緒させてもらうわね」
私たちはアパートに帰った。
エプロンを着け材料を持ち明日香さんの部屋へ入ると既に野菜を切り始めていた、、、、がビックリするほど形がバラバラだ。恐らく料理が苦手なのだろう。しかしどうしたものか...
きっとサポートした方がよいのだろうが彼女はとても楽しそうに野菜を切っているのでなかなかアドバイスしにくい。
「あっ!なずなちゃーんどぉー?いい感じに切れてるでしょー!」
「明日香さん、もしかしてお酒飲んでます?」
「え?うんのんでるーえへへ」
「わかりました明日香さんは包丁を置いて座っていてください」
「えー?なんでー?」
いいからいいからとお酒の缶(3%)をもって彼女をリビングへと連れていった。頬を膨らませとても不満そうな顔をしながらこちらを見ていたが私は気にせず台所へ戻り人参、じゃがいも、玉葱を食べやすい大きさに切り、豚肉を炒め野菜を入れ調味料と一緒に煮始めた。
~数十分後~
リビングへともどると空いた缶がいくつかとべろべろに酔った明日香さんがいた。テーブルに肉じゃが、サラダ、お味噌汁、小鉢、白米の乗ったお皿を置き問いかけた。
「あの、少し呑みすぎでは」
「いいのいいのぉあしたどおせやすみだしぃ」
そういい箸を進める彼女。美味しいと言いながら食べてくれているので私も嬉しくなる。
「なずなちゃんも呑まないー?」
そう聞かれたが未成年なのでと断った。そうだったわねと言い笑う彼女。
食べ終わり、ソファに座り二人で話していると
「じゃ、ないか、しら.......」
明日香さんが私の肩に寄りかかり寝てしまった。
時計の針は9時を指している。そろそろ帰らなければ
「明日香さん、起きてください」
ダメだ全く起きる気配がしない。どうしようか悩んでいると尿意がやって来た。わたしは明日香さんをソファに寝かせトイレ用を足し、リビングへ戻った。まだ寝ているようなので私は明日香さんをおぶり寝室へと運んだ。幸い明日香さんはルームウェアだったため着替えさせる必要はなかったためそのままベッドへ降ろした。すると
「なずなちゃーん.....」
「なんですかっ!???」
私はベッドのなかへ引きずり込まれた。
「明日香さんどうしました!?」
「.........」
「え、えぇ....」
明日香さん寝てるし....まぁ抜け出せばいいか....
ん?抜けない?この人力強っ!?どうしよう.....このまま一緒に寝る?いやいや......でも明日休みだしお風呂も入ったからいいか。そう思ったのを最後に私は考えるのをやめ目を閉じた。
初投稿なのでおかしなところもあると思いますがご了承くださいm(_ _)m