表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

95/134

episode94〜心当たる人物〜

初連載の続きです。なんとか毎日投稿出来てます。ゆるく読んでいただければと思います。




「なるほど…ではやはりウィル様も昨夜、丘の遺跡で何故倒れてしっまったのかは不明ってことですね…気が付いた時には部屋のベッドにいたと…それに…」


そう言うカヌアの言葉に頷きながら、ウィルは考えるように言った。


「あぁそれに恐らく、カヌアが見た時と同時刻に、同じような夢を俺も見ていた。しかし全く同じということではないとなると、対になっているのか…それとも…」


「とりあえず、何かが繋がっているのは確かですよね。その夢に必ず意味がある…」


するとカヌアは、ウィルの顔をジッと見た。


同じ事を考えているのか、ウィルもジッと見つめる。


二人は頷いた。


「探さないとですね。この国にあるのか…」


「それとも他の国にあるのか…」


「どこにあるのかわかりませんが、その部屋は必ず存在していると思います」


「そうだな。…気になっていたんだが、部屋には窓などの光が入るようなものが、見当たらなかった気がするんだが…そこはもしかして地下にあるんじゃないか?」


ウィルがそう言うと、カヌアは思い出すように頭の中の記憶を歩いた。


昨夜の事もだが、それより更に前の記憶も戻り始めた。


「ん?地下…確かに…地下?あ…」


ウィルがどうした?と言う顔をカヌアに向けた。


「私…心当たりが一人、いや二人?いややっぱり一人か…あー二人かな?」


「ん?どっちだ?」


困惑気味にウィルが聞いた。


「とりあえず心当たりの強い方の所へと、行ってみましょう!」


「あ、でもウィル様はサルミニアの例のコインの件の調査や、大会後で公務的にも色々お疲れでしょうから、私一人でも…」


カヌアが気を遣ってそう言うと、ウィルは少しムッとして言った。


「いや!二人の問題だろ?一緒にやらないと意味がない!だから一人でなんて行かせない」


(そうなのかな?ん?てか二人の問題?まぁ確かに。でも何で私とウィル様だけが、何度も同じような出来事に合ってるんだろ?他に誰かいるのかな…?)


とカヌアは引っ掛かりがあったものの、今夜はもう遅いので部屋に帰ろうと席を立ち言った。


「そうですね!夜分遅くになってしまいましたので、明日から行動しましょう。では…」


すると、ウィルがカヌアの手を引き止めるように、優しく握った。


「カヌア…今夜も一緒に…」


「え?今夜はもう大丈夫ですよね!?万が一、どぉうしてもの時は呼んでいただいても構いませんが。ふふふ」


そのままカヌアはあっさり部屋を後にした。


「…ダメか…」


悲しみの表情を浮かべるウィル。


今がもうその、‘万が一‘だとでも言えば良かったのに…


そして翌日、地下室への心当たり一人目の所へと、足を運んだ。


「どこに向かっているんだ?遠い場所にあるのなら…」


「ここです!」


カヌアが指差すそこは、王宮の中にある弓術場であった。


大会も終わり、今ではもう人の出入りは以前よりも少ない。


しかし、中には未だ熱心に通っている人もいる。


(いっるかな〜いっるかなぁ?)


「……あっ!リビド指南!」


そこにはリビドの姿があった。


「カヌア?それにウィル…殿下まで?」


と言いながら、こちらに向かって歩いてくるリビド。


その不自然な反応にウィルは言った。


「無理に敬称で呼ばなくてもいい」


(そういえばこの2人って…小さい頃からの知り合いだったんだよね。幼馴染か)


カヌアがそう思いながら、ニヤニヤして眺めていた。


「あぁ、わかった。それよりどうした?もう大会は終わったのに。それにウィルまでついてくるなんて」


話し方が少し緩くなったリビドがそう聞くと、ウィルが応えた。


「別について来たんじゃなくて‘一緒に‘来たんだ。ここに用があってな…それでカヌア、例の心当たりの人物はいたのか?」


「あっ、はい…それが見当たらないんですよ。リビド指南、最近ノゥリアはここにいらしてます?」


「カヌア、もう大会は終わったんだ。リビドでいい。それにしてもノゥリアか?いや、大会中までは来ていたが、最近は見かけてないな。彼女がどうかしたのか?」


「そうですか。う〜ん、ノゥリアが、どこに住んでるか知っていたりは…?」


「すまんが、知らないな」


「そうですか…ありがとうございます。ウィル様残念ですが、ここにはいませんでした」


残念がるカヌアを見て、ウィルは聞いた。


「その、ノゥリアってのは…元々の知り合いなのか?」


「あ、ここで知り合って、色々と弓を教えてもらったりしていました。すんごく弓が上手なんですよ!確か、暗い地下に住んでるって、以前言ってた気がするんですよねぇ。だからそれを確かめたくて。う〜んそれにしても、最近来ていないとなると…どうしよっかな〜?ウィル様、どうしましょう…」


すると、ウィルは一瞬不満そうな顔をしたが、すぐに気を取り直して言った。


「そう言う事なら仕方ない。一応使いの者に調べさせよう。それにしても、カヌアに弓を教えてた奴って…」


「リビドさん!ありがとうございます!また弓術の方教えて下さいね!」


カヌア達が立ち去ろうとした時、神妙な面持ちでいたウィルを、リビドが何やら呼び止めていた。


そして、一言程耳打ちをすると、ウィルの顔が明るい表情になった。


カヌアの元へと駆け寄ってきたウィル。


「どうしたんです?」


カヌアが聞くと、ウィルは平然を装い聞いた。


「いや、何でもない。それより、ノゥリアとは女性らしいな?俺はてっきり…」


「てっきり?」


「おと、こかと…」


「ん?とっても可愛い女の子ですよ?そういえばウィル様とリビドさんって、幼馴染なんですよね?とても仲良さそうだったんで。彼の歯は…」


カヌアはいつもの気になっていることを聞いた。


「あぁ、そうだ。あいつは昔から、歯が白い…」


(やっぱり…あれは昔からなんだ)


「この後はどうする?そのいるかいないかの二人目とやらの所は?」


ウィルがそう提案すると、カヌアはそれに賛同した。


「そうですねぇ…あまり期待はできませんが、ノゥリアの手がかりが今はないので、行ってみましょうか?」


そして二人は、望みが薄いがもう一人の、心当たりの人物の元へと足を運ぶことにした。


ここまで読んで頂きありがとうございました!

突っ走って書いているので、何かお気づきの点があればコメントの方よろしくお願いします。

大変恐縮ですが、評価を頂けると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ