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体育座りで土いじりしてたらいつの間にか美少女に出会ってた

ま、まだエタってないです()

剣術試験の後、すぐに魔術試験が始まった

内容はもちろんテンプレで、何でもいいから的に魔法を当てるというもの

俺は先の戦いで魔力を使い果たしたため、体育座りで見学していた

土いじりをしていると言ってもいい

早く終わらねえかなぁ

お、当たった

サッカーボールより大きい炎の玉が見事的のど真ん中に命中する

赤髪の少女は何とも才能に溢れているようで彼女にかかれば魔術もお手の物らしい

「あなたはやらないの?」

鈴の音のような声だった

横を見ると白髪金眼の美少女がそこにいた、ワンサイドアップにアホ毛が生えた髪型は見慣れない類のそれだ

きたあああああ!!

こういうのだよ、こういうのでいいんだよ!

嫌に現実わからせてくる展開とか、もういい

美少女、ハーレム、俺はずっとそういうのを求めていたんだ

「クク、クククッ」

「私ラーファ・エルミネール、よろしくね」

「ベル・クレニアだ、こちらこそよろしくな」

自己紹介をするとラーファは俺の隣に腰掛けた

なんかいい匂いがする、気がする

「気になったのだけど、あなたは試験、しなくていいの?」

「ああ、うん、俺は無駄なことはしない主義なんだ、もう合格基準はほぼほぼ達成したしね」

「凄いわね、筆記試験もそこそこの難易度だったのに」

嘘です、息を吸うと同時、嘘を吐く男です

言い訳である、本当はめっちゃやりたい

せっかく一応は魔法使えるのだから受けたい

だが現実は無情だ

魔力もうカス程しか残ってないし、でも正直に言ったらダサいし

「君の方こそ、俺と一緒に見学なんかしてるけど大丈夫なの?」

「私回復魔法しか使えないのよ」

「え、凄えな光属性ってことだろ、千人に一人の逸材じゃん」

「その代わり他の魔法はほとんんど使えないけどね」

光属性は貴重である

理由は光と闇属性の人は生まれにくいから

そこからさらに何でと聞かれたら俺はわからん

お互いに試験を破棄する理由を語り、話にひと段落がついた頃だ

ラーファが神妙な顔をして俺を見ていた

微風がシリアスな雰囲気を漂わせる

「さっきの試験、皆が皆、見て見ぬ振りをしてた、私もそう。あなたを強くないと思ったの、それなのに見捨て…ごめんなさい」

「あ、いやでも結局何とかなったし大丈夫だよ」

結果よければ全てよし、ラーファが気に負うことはないのだ

「そんなこと言ってもベル、あなた本当は魔力使い切って試験受けられなくなってるんでしょ嘘ついても分かるわ」

ファ!?

「なんで」

「あんなに色んな魔法を複数回使ってたら普通の人は魔力が空っぽになっちゃうでしょ、誰でも気づくわよこんなの」

「たしかにそれもそうか」

ふとラーファが俺の肩に手を置いた

「な、何すかあの」

「それで、これは私なりのあなたへの謝罪の気持ちよ」

「ラーファさん?」

直後、大量のエネルギーが血液のように流れ込んできた

魔力だ

「うお」

「あんまり量は多くないけどそれは我慢してね」

ラーファの魔力が、彼女によって俺に流れている

「あなたの実力は日陰に隠すには勿体無いと思う」

「は、はひっ」

び、美少女に触られたぁ

放心している俺をよそにラーファは俺の背中をドンッと押した

「頑張ってね」

「あ、ああ!」

多くないとか言ってたけど….

むしろ普段より魔力が満ち足りている気がする

これならイケるぜ

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