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腕を組んで強者感出してたらいつの間にか地獄になってた

「説明は以上だ、試験開始すんぞ」

 ヤンキーみたいな口調で試験官が言うと前からテスト用紙が配られる

 懐かしいような、思い出したくないような

 17歳になった俺は魔法学園の入学試験を受けている

 俺の家は代々学園に通ってきた一族というか、一家なので

 クソ雑魚だろうが、才能が無かろうが受験することになった

 無双するには良い舞台だし何も言わなかったけど、結構変な家庭ルールだと思う

 で、今やってるのは筆記試験、ようはペーパーテストのことだ

 内容はテンプレシアでの基礎知識や、貴族の作法などが主で、俺にとっては簡単だった

 一応貴族だし最低限の教養は受けたからだ

 俺は教室の隅に置いていた魔法書を拾い、外に出た

 魔法書は相変わらず一定距離離れると頭上にテレポートしてきて痛いので

 最近はスマホのように常時持ち歩いている

 今回も試験開始前に適当な場所に置いてきたはずが、無事持ち込んでしまった

 なんだろうこのストーカーブック、すげえ邪魔だ

「次は剣術試験だ、これからお前らには呼ばれた番号同時で試合を行なってもらう、説明は以上だ」

 指示通りグラウンドに行くと試験官が次の試験内容を説明してくれた

 にしても説明雑すぎだろ、そしてこの試験俺にとって地獄すぎるだろ

「し、試合…」

 三年間剣という金属に触れてこなかった俺が試合?

 冗談じゃねえ

「試験開始だ」

 ヤンキーの試験官がそう言って四角い木の箱に手を突っ込んだ

 そして二つの紙をとり、開いた

「7番、29番!」

 あーそういう形式か、だったら運ゲーだな

 どうやらくじ引きで対戦相手は決まるようだ

 モブ君(29番)が赤髪の美少女(7番)にフルボッコにされて吹っ飛んだ

「勝者、7番!」

 ちなみに武器は木刀だが普通に怪我はするし、運が悪いと死ぬ

 その証拠に一切手加減されなかったモブ君の顔は原形をとどめていない

 うん?どうしてそうなった

「大丈夫ですか」

「立てるか」

 モブ君は一部の優しい奴らが他の試験官に伝え、運ばれていった

 それはそうとあの赤髪の子どんだけ不器用なんだよ、モブ君瀕死じゃねえか

 顔が可愛いクール系だからってこれはダメだろ、手加減ぐらいしてやれよ

 可愛いは正義?たしかにそれもそうだ

 んー、いややっぱダメだろ

 とか思っても声には出さない俺はやはりチキンだった

 腕を組んで強者感出してるけどチキンだった

 その後も試験は続いた

 手加減を知らない馬鹿が他にも何人かいたり

 モブvsモブのどうでもいい試合があったり

 可愛い子もいたりした、さっきもいた?あれはノーカンだ

 手加減もできない暴力系ヒロインはお断りしております、だって怖いもん

 そしてついに俺の番が来た

「53番!」

「え?」

 試験官の手には1枚の紙しかない

 もしかして最後の一人で余ったのか?!

 あわわわわ、なんでよりによって雑魚の俺が余んだよ

 その辺のモブに怪我しない程度にボコられるのが1番楽だったというのに

「意味わからねえ…」

 周りを見ると

 ぶっ倒れてるやつとか

 立ちながら見学してるやつが大半だった

 本当に足りないらしい

 一応試合の位置についたけど、…これどうなんだろ

「人数が合わなかった分俺が相手をしてやるよ、感謝しろ」

 腕を組んだ試験官が俺に言う

「あ、ありがとうございます…」

 死んだかもしれない、ていうか完全に死んだ

 「あー、流石にこれだといじめるみたいになっちまうなあ」

 「は、はひ」

 「そうだお前何使ってもいいぞ」

 …ハンデか

 流石試験官、手加減は心得ているらしい

 ってなるか!

 いやいやおかしいでしょ、普通に考えてハンデになってないわ

 試験官の中年おっさんと普通の受験者(17歳)の実力差なんて誰でもわかるだろ

 その程度のハンデじゃハンデになってねえんだわ

 それとも何か?腕組んで強者感出してたから勘違いされたのか?

 そんな考えからおっさんをよく見るがどう見ても違う

 強者を前にしている顔ではない

 どっちかっていうと自分より弱い奴を舐めている顔

 てか完全に雑魚を目の前にしてニヤニヤしてるわこいつ!

 かくしておっさんvsモブよりも弱い俺の戦いが始まった

自分で気付いて修正しました

木刀って普通に凶器になるんですね


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