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百合と勇者とペナルティ  作者: 三月ウサギ
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序章

かな~り久しぶりの投稿になります!心機一転して書いたので楽しんでくれたらうれしいです!

 辺りは草や花が生い茂っており春風が植物の香りを伝え鼻腔をくすぐってくる。ずっと歩いているせいで少し暑いくらいだったから風が心地よい。


「ん~!風が気持ちいいね~!」


次の街までまだ少し距離はあるけどみんなと一緒だから苦しくはない。他愛ない会話をしながら一歩一歩道を踏みしめていく。


「こら、フォニー。スカート気を付けないと。」


「あわわわ!」


注意してくれたのは私の幼馴染のチェルトちゃん。親友なんだけどお姉ちゃんって感じがする女の子。


「うんうん。今日も健康な色を着けてるわね・・・」


でも時々小さな声でなにか言ってるんだよね。まぁそんなに気にすることでもないかな。


「チェルトも大概だな~。フォニー気を付けないとな。主に夜とか」


呆れ顔で言ったのはマチちゃん。旅の途中で寄った町で出会った女の子。町で戦士として戦っていた子である目的のために一緒に行動することになった。


「わ、私はそれも・・良いかと・・・」


最後に言ったのはベルちゃん。私とチェルトちゃんが旅を初めて最初の街でであった女の子。私の持つ聖剣に惚れたとかで同行することになった。最初はあまり話をしてくれなかったけど今は少しずつ話ができるようになっている。つまりは恥ずかしがり屋でかわいい女の子だ。


私を含めたこの4人で旅を続けてだいぶ経つ。私は勇者として魔王を倒すために旅をしている。そしていつか世界が平和になってみんなが笑顔でいられる世界を作る、それが私の夢。


「戦いは大変だけど・・こうしてみんなと旅ができるのってとっても楽しいね!私、今幸せだよ!」


私は今の気持ちを声に出したくなっていた。みんなは一瞬驚いたような顔をするけどすぐに笑っていた。

みんなと一緒ならどこまでも行けそうだ!



────────────────────────────


「───こんなのって・・うぅ」


そこには何も無い。言葉通り何も。私の大好きな人も。信用してた人も。きっともうじき私も消えるだろう。

────あれ?大好きな・・人?誰の・・こと?消えていく。消えていく?元々知らないんじゃ?あ・・れ?私は・・わたしは・・・だれだっけ?




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