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恋の天使は弓矢を銃に持ち替えた  作者: ツノシマノボル
第1章:片思いの始まりと終わり
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第2話:SNSのアカウントは見つけられた

家に帰ってご飯を食べた後は、いつも通りゲームの時間だ。

今日も配信の準備を始めていると学校での出来事を思い出した。


(今日も七瀬が観てるかもしれないんだよなー)


そう思うと顔がにやけてきた。



ーーーでもゲーム中の喋りはあんまり面白くないんだけどね。



思い出したくないことまで思いだしてしまった。

ちょっと、いやだいぶへこんだ。


でも良い機会だ。ちょっと喋る内容を変えてみよう。


視聴者にもっと楽しんでもらいたい。

というよりは七瀬にもっと楽しんでもらいたい。


そう考えるとその日は頑張れた。

いきなり上手くは喋れずたどたどしくはあったが、いつもよりは良くなったと思う。


……たぶん。




次の日の昼休みも七瀬と有村が話していたので、つい聞き耳を立てていた。


「リサー、昨日あの動画観たよー。なんだっけ?[なんとかかんとか初号機]って人。

なんか聞いてたのと違くなかった?リサは昨日の動画観た?」



(お、違いに気づいてくれたんだ)


危ない、にやけるとこだった。

バレてはいけない。

平常心だ、平常心。


(いやー、でも昨日は頑張ったもんなー俺)


そう思うと我慢できなくなってきた。

不自然じゃない程度に手のひらで顔を隠すことにしよう。


(頑張ったのが認められるのって良いものだなー)


七瀬の返事を聞いて悦に浸る準備は万全だった。


「お、ミユキも観てくれたんだー。私も観たよー。

ほんと昨日のは変だったねー、なんかいつもより口数が多かったよね。

相変わらず話してる内容は全然面白くなかったけど(笑)」



(……最悪だ)


思わず机に突っ伏してしまった。


(相変わらず面白くないってなんだよー、俺頑張ったんだぞー!)


二人に言ってやりたかったが、俺が[コルレオーネ初号機]だとバレるわけにもいかない。

……バレたら色々めんどくさいことになりそうだし。


何もできないから、そのままいじけておこう。


「でもいつもより喋っててもゲームの方は相変わらず凄かったよね!どんどんキル取ってたし、何回も一位になってたもん!上手いなーって観ながら何回も言っちゃったもん」


(わー、七瀬が褒めてくれてるなー。

でも前のダメージが残ってるからなんだかそんなにテンションは上がらないなー)


いじけたままでボンヤリと考えていると、


「しかも昨日その人のSNSも見つけたんだよねー!」


と七瀬が嬉しそうに言ってるのが聞こえてきた。


(え、ちょっ、まじ!?)


急にテンションが上がった俺はスマホを取り出し、SNSを確認した。


(どれだ?どれが七瀬だ?)




(……全然わからん)


探してみたがそれらしきアカウントが見当たらない。

まぁいいや、帰ってからゆっくり探してみることにしよう。



会話の最後に七瀬がボソッと言ったことの方が大事だ。


「SNSの人とパーティー作って一緒にやってくれたらいいのになー。初号機さんいっつもソロでやってるもん」





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後で外しても良いので、まずは気軽にぜひm(_ _)m

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短編小説を書きました。
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