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天宮は右腕に巨大な鉤爪型の絶対物質を纏わせてシルドに突撃する。身体能力を創造により強化した天宮は一瞬にして間合いに入った。
(無敵だからこそ特攻が最も活きる、か。であればまずその装甲を剥がす!)
最早左手は打撃にしか使用出来ないシルドは右腕に砂利程度の残骸を掴み取り天宮に全力で投擲、一つ一つが完全だった頃の姿を取り戻し、街そのものとも言える質量が天宮を襲う。
創造? 絶対? 学園一位?
そんなもの、俺の過去と何も変わらん! 俺が通った道の一つでは無いか!
天宮がその投擲を乗り越えたところで再びビル群を叩きつける。その回数制限がどれだけかは分からないがいつかは尽きる。それを待つだけだ。
対する天宮もシルドの狙いには気付いている守護神の効果が切れたことを匂わせて全力を叩き込ませる、そして再び自爆したところで絶対物質を食らわせる。
だがーー
(上手くいくのか? 相手はあのシルド、致命的な程じゃ無くても何か予想外を起こす可能性はある。その時はーー)
守護神の効果でビルを貫きながら進む、そしてシルドを誘い込む為に最後はーー
「創造!」
左手に握られた巨大ハンマーで最後の階を突き破った。眼前にはほくそ笑むシルド、どうやら誘い込みには成功したらしい。コンクリートの舗装が砕ける程の爆発的な脚力でこっちにすっ飛んでくる。
天宮の望んでいた光景はすぐそこまで来ている。後は彼が拳を振り抜くだけだ。
(いや、疑念の芽は潰しておくか)
そしてシルドはデッドエンドを回避する。伸ばした拳を寸止めにし人差し指を弾く。いわゆるデコピンだ。




