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街に着くまで

 P1


『さあ、始めようぜ! 俺の冒険』と意気込んで見たが、俺は、このゲームを体験するのは初めてだった。


 俺の選んだ世界は、[剣と魔法の世界]だ。そして、この世界には、ダンジョンと言う魔物を倒して宝を得るシステムが存在する。つまり、冒険者が存在する。

 その冒険者が、一番に目指すのは、宿屋…か? いや、ギルドだろう。


 この世界での設定も見た事だし、『ギルドに行って情報収集だな』と言ったものの 見渡す限り、草原なんだが?


「おいおい、初心者にこの対応は、辛いぞ!」


 俺は、適当に歩きながら、辺りを見回す。幸か不幸か、魔物も居なければ、人もいない。所持品に時計らしき物が無かったので、どれぐらい歩いているのか分からないが… とにかく疲れた。


 念のために、所持品に合った[マジックボックス]を調べようと思った。


「オープン、マジックボックス! オウッと」


 適当に叫んだが、正解したみたいだ。[アイテム表]と表示された表が出てきた。

 入れてある物の絵が種類別に整理されて描かれている。


「これは、分かりやすい。取り敢えず、武器「ショートソード]は、あるみたいだった。弱い魔物なら 多分、何とかなりそうだ」


 ショートソードを取り出し、何度か振って感触を確かめる。何だか楽しい。調子に乗ってポーズも取ったりしながら、叫んでみたりした。


「やべ、中二病治ってねえや」

「お前、何やってんの?」

「うおー、ビックリした!えーと…いや 」


 死ぬほどビックリした。振り返ったら、めちゃくちゃ綺麗で、服装も俺好みの茶色のショートパンツにミニティの様なぴったり目の上着を着ている女の子が、呆れ顔で立っていた。


 俺はの身体は、沸騰した様に暑くなった。一瞬で顔が真っ赤になったに違いない。無意識に片手で顔を覆ってたよ! うおおおお、恥ずか死ぬうううう。


「いや… あっ、違う… 」

「なに? どうしたの?」


 待ち焦がれていた出会い… 違う,別に綺麗な女性に遭遇したかったわけでは、断じて無い… が、俺の焦りは、想像出来るだろう。


「ちょと待って… 」


 平常心だ。落ち着け 俺!


「あっ、悪い。始めて武器を持ったから、ちょと練習してた。イメージトレーニングって、大事だろう」


 俺は、何を言ってるのやら…


「そっか、私も初めて来た時は、舞い上がったなぁ」

「この辺の人? 俺初めてで 何も分からなくて」

「うんうん。そうだよねー、私は、リリア 宜しく、君は?」

「俺は、ミライ。 あっ、そうだ、この辺に街や村って有りますか?」

「有るよー。私、今、帰るところだから… 小さい街だけどね」


「じゃ、一緒に行ってもいいか?」

「勿論、いいよ。ふふ」


 おおおお、今、ニコって笑った。まじ可愛ゆい。

 ちょっと ドキューンってしたわー

 俺、25歳、独身 ん? 俺、設定15歳だったわー。


 何だかんだ頭ん中で聞きたい事を整理して、聞いてみた。


 小さい街だから総合ギルドしか無いが、大きな街だとハンターギルド(魔物や盗賊等の討伐)、薬剤師ギルド(ポーション等の素材集め) と闇ギルド(暗殺等の依頼等) に別れてるらしい。


 冒険者は、殆ど ハンターギルドに所属でギルドカードを発行して貰い、依頼達成証明の部位を提出して素材も売ってギルドカードに振り込んでもらうとの事。彼女もここに登録しに行ったってさ。


 俺は、どうしよう?


 ハンターが、一番冒険者らしいけど…

 [命」は、大事だろう。それにスキルもまだ持ってない。あっ、これ大事! 早速、スキルの事を聞いてみた。


 スキルは、教会でガチャ(初回無料)で決まる。但し、何が、出てくるかわからない。希望を叶えたいなら、神殿に行ってガチャをする。但し、確率が上がるだけで100%では無い、ある程度希望に叶ったものが得られるが、寄付金額が高い。

 スキルは、ジョブに影響するので神殿を選んだぶ人も少なく無いとの事。


 う〜、俺は、どうしよう… ある程度、希望は、叶えたい。でも、何でもお金で叶えられる事が、いやでこの世界に来たし… でも、絶対では無い。


 うん、決めた。やっぱり、神殿に行こう


「えっ、小さな街だから、神殿無いの? じゃ、何処にあるの?」

「神殿は、王都に有るけど。ここからだと乗合馬車で、3週間掛かるよ。取り敢えず、教会行って無料ガチャしてみたら?」

「そっかー、無いのか… 」


 俺の悩んだ時間返せせせせええー!


 結構、歩いたけど 街が見えて来た。何だかワクワクする。着いたら、ギルドの場所を聞かないとなぁ。


「あっ、見えて来たよー。あれが、ボンボンの街よ」

「えっ、ボンボン?」

「あはは、初めて聞いたら皆んなその反応するわー、ボンボン領って事。『市長が、ボンボンさん』って言ったら分かるかなぁ」


 あゝ、なるほど。




目標の[毎日1話を投稿する]を決めました。

時々、2話投稿したいですね。


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