【第74話】 創造主とファイナの新しい職業(クラス)は…
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ここ惑星アルファザードの空中神殿の食堂では、オレ(春埼隆人=創造主)、炎の女神のファイナ、剣と氷の女神のアイネ、治癒の女神のヒーリス、ドラゴン(雷竜)のサンダリオン(美少女形態)、スライムのスラ吉の5人と一匹が大きな円卓を囲っている。
ちなみに、スラ吉はアイネの膝の上に抱っこされている。 ( 厳密には、太ももの上に抱っこされ、スラ吉の頭上にはアイネの爆乳が のっかっているような状態だ。 )
さっきまで、オレのスキル【投影】で食堂の一画に縦6メートル×横8メートルのスクリーンを作り出し、そこに冒険の主人公候補たちの画像とステータス等を映し出して、主人公を誰にするか決めていた。
…で、今は、『ダブル主人公』となる男女…『六堂 王輝』と『静原 美羽』について、ざっと説明し終えたところだ。
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「 さて…このダブル主人公の職業だが、スペック的に、女の方は【魔法剣士】で、男の方は『特殊能力に長けた【剣士】』で ほぼ確定だな。 装備については…最初はオレは2人とも『スタイリッシュな黒いロングコート』を着てもらいたかったんだが、改めて考えると、ダブル主人公で2人ともイメージカラーが同じってのもイマイチだから、男は黒いロングコートで、女は白いロングコートがいいかもしれないな… 」
「 たしかに、主人公二人は別々の色…もっと言えば対照的な色のが見栄えもいいっスもんね♪ 」
「 うん。 じゃあ、次に、このダブル主人公の2人と一緒に冒険するオレとファイナの職業を決めとかなきゃな…。 当然、この2人と職業が かぶらないようにすべきだろう 」
「 そうっスね♪ 」
「 …で、だ。 ファイナ、オマエにはヒーリス的なポジション…【神官】をやってもらいたいんだが… 」
「「「「「 えぇ~っ!? 」」」」」
みんなから驚きの声があがった。
「 ファイナが神官…?(困惑) 」(ボソッ)
「 ファイナさんが私と同じ神官ですか…。 なんだか、変な気分です… 」
「 全然似合わないのじゃ! 」
「 たしかに、ファイナの姐さんのイメージじゃあないでヤンスね… 」
散々な言われようだ。
ファイナ自身も、
「 アタシが神官っスかぁ~…? う~ん…まぁ、創造主様が そう言うんなら やるっスけど…。 …ってか、アタシの本来の職業である【魔法使い】でも、主人公二人の職業である【剣士】と【魔法剣士】とは かぶってないから、【魔法使い】のままでも いいような気もするんスけど…? 」
と、あまり乗り気ではないようだ。
「 まぁ、たしかに【魔法使い】でも かぶってはいないんだがな…。 ただ、オレがオマエ(ファイナ)に【神官】を務めてもらいた理由は一応ふたつある 」
「 ふたつっスか? 」
「 あぁ。 まず、ひとつ目の理由だが…主人公二人は たしかにチートな潜在能力を持ってはいるが、最初は あくまでレベル1に過ぎない。 そりゃあ、並みの冒険者のレベル1とは比較にならん程 強いが、レベル9999の【魔法使い】のオマエ(ファイナ)と一緒に冒険してたら、主人公たちのが雑魚に見えちまうからな…。 まぁ、当然、オレもオマエも本気を出して冒険するわけにいはいかないわけだが… 」
「 なるほど…だから、不慣れな…ってか経験のない【神官】で…って ことっスか… 」
「 あぁ。 で、ふたつ目の理由だが…初期パーティーは主人公二人とオレとファイナの4人体制となる。 …展開次第で後々人数は増えるかもしれないが…。 で、4人パーティーの職業のバランスを考えた場合、①前衛をこなせる戦士系、②攻撃魔法や攻撃のサポートができる魔法使い系、③回復や防御魔法ができる神官系、④罠を解除したり斥候・索敵に長けた盗賊系…という4人がバランスがいいと思うんだ。 なので、オレは盗賊をやろうと思うんだが、そうなると、戦士系としては【剣士】の『六堂 王輝』、魔法使い系としては【魔法剣士】の『静原 美羽』、盗賊系としてはオレ…春埼隆人…じゃなくてリュート・ハーサキ、…で、神官系はオマエ…ファイナ・ファロースってことになるんだが… 」
「 そっスかぁ~…たしかに、【魔法使い】でも主人公と かぶってはいないけど、4人パーティーの職業のバランスを考えると、たしかに、神官系と盗賊系がいる方がバランスがとれてるっスもんね~… 」
ここで、ファイナは腕を組んで2回ほど頷いて、
「 了解っス! アタシが【神官】をやるっスよ♪ 」
と承諾した。
「 …ただ、うまく務まるかどうかはわかんないっスけどね~… 」
「 うまくできるかどうかを心配してるんなら、全く問題ないだろう。 オマエ(ファイナ)は たしかに攻撃魔法系のパラメーターが異常に突出してはいるが、そもそも全てのパラメーターが常人を遥かに凌駕するレベルで高いんだから。 オマエの【魔法使い】としての実力はSSSクラス以上だが、【魔法使い】以外の職業でもSクラスくらいの実力はあるだろう。 当然、【神官】としてもSクラスくらいの実力はあると思うぞ。 なにしろ、オマエ達3人(ファイナ、アイネ、ヒーリス)は、1000年前に このオレが見込んだくらいだからな 」
「 ま…まぁ、たしかに そうっスね…。(///) アタシら3人とも超が3つくらい付く程の天才っスからね♪ 」
ファイナは少し照れつつも、調子に乗って軽口をたたいている。
ヒーリスもオレに褒められて顔を赤くして照れている。
アイネは…パッと見は無表情のようだが、頬を少し赤らめている。
そして…例によってサンダリオンは(ヒーリスが褒められたので)ドヤ顔をしている。
更に、今回はスラ吉までも(アイネを褒められたからか)ドヤ顔をしている。
まぁ、二人のドヤ顔は置いといて…
「 じゃあ、オレは【盗賊】でファイナは【神官】ってことで 」




