たとえ火の海にだって
今、私の目の前には校長先生がおられます。おじいちゃんかと思って居ましたが、良いおじさんでした。校長先生に何者かと聞かれた私は
「俺の名前は菜種浩太!尊敬するのは佐藤さん。俺が目指すのは尋常一様、常鱗凡介つまり普通、平凡、凡人になることだ!!」
「、、、?佐藤さんと言うのは誰だ、それにシルバー君を倒せる時点で凡人は無理だとおもうがね」
「それでも俺は諦めない!ついでにグレア・スカーレットさん来てませんか!!」
「そうか、諦めないのか……ん?グレア君がどうしたんだい?」
「いやぁグレアさんに用事があって」
「彼なら理事長室にいるよ」
「おぉ、それじゃ失礼しますね」
ラッキー。いち早く《再生》について知りたかったし校舎内だけど走って行こかなぁ。そう思いながら礼をすると
「いや、待ちたまえ。君には罰を受けて貰わねば。どうしてもと言うのならば……」
「倒せばいいんですね?」
「ああ、そうだ」
校長先生には申し訳ないけどちょっと本気出して行かせてもらおう
「我流武術 剣技一ノ太刀【一閃】!!」
「さっきもそうだが素手で剣技とはいかがなものか、仕方ない【サンドウォール】」
「土の壁?まあ、あっさり斬れるよな」
「君の指はどうなっているのやら。だが
【火の加護は我が身を包み守護する】【魔の力は我が身に真の力を与える】【エンチャント インフェルノ】」
校長先生は炎をまとっている、その熱は近づくだけで溶けてしまいそうな暑さ、浩太は即座に技を辞め念錬術を使った
「あ、危なかった、、魔法なの……か?」
「ああ魔法さ。だがこの炎を生身で受けて、服が少し焼けただけだなんて、驚いたよ」
「、、、けどどうやって炎に包まれた人を攻撃すれば……俺も使えばいいのかスキルを!!」(小声)
スキルを使うには「コトノハ」を唱えなくちゃいけないんだよな、でもなんて言えば良いかわからない、、仕方ない試してみるか
「どうしたんだい?急に黙り込んで、スキルを使うじゃないのかい?」
腕を少し傷付けるそして『治れ』と言う
浩太が自分でつけた傷が淡い光と共に治っていく
「よしこれで念錬術で炎を弾きながら弾けきれない分はスキルで治しながら突っ込む」
「バカか君は!?そんなことしたらただじゃ済まないぞ」
「たとえ地獄の業火に焼かれても俺はアンタを倒す」
「私を倒せるなら倒せば良いが、普通からはかけ離れてしまっているぞ」
「うぐ」
でもなんか負けたくないなぁ、それに既に離れ技、使ってるから今は知らないふりしておこう
火の海になんて飛び込みません。地獄の業火に飛び込みます!!前回から 我流武術 剣技一ノ太刀【一閃】の様に○ノ太刀と「の」が「ノ」なっております。お気づきになられたでしょうか?