残された家族 (1)
巣鴨プリズンにぶち込まれた時点で、もう何も心配することはないのです。
仕事もお金も、そして健康さえも。
食糧難は、関係なく、
ハイパーインフレは、知りさえもしない、
天国のような生活が送れるのです。
でも、一つだけ気掛かりなことがありました。
残された家族のことです。
もちろん、巣鴨プリズンでも、家族に会えました。
家族が面会に来てくれれば、会えるのです。
手紙も、検閲されますが、もらえます。
検閲されますが、出すことも出来ます。
ただし、紙や筆記用具、封筒、切手などは持ち込み禁止で、
支給された時、
つまり、
決められた日時に、
決められた回数、
だけしか出せません。
その当時施行された日本国憲法では、検閲は禁止されていたのですがね。
日本国憲法を作ったGHQが、それを破っちゃねえ。
でも、
日本国憲法を作ったのも、
検閲を行ったのも、
実際にやったのは、GHQの虎の威を借りた日本人です。
当たり前ですよね。
検閲されるのがわかっていて書かれた日本人の手紙の真意を読み取る
こんなのアメリカ人に出来るわけないですよ。
日本人にだって難しいのに。
もし、仮に、出来たとしても、
巣鴨プリズンの受刑者だけで何千人もいるんですよ。
膨大な量なんですよ。
もちろん、検閲の対象は戦争犯罪人だけではないです。
アメリカ人にやらしたら、莫大な人件費がかかります。
アメリカ人なのに日本語が読み書き出来る、しかも完璧に、
相当優秀です。
しかも、日本を統治するのですから、仕事なんていくらでもあり、人手が足りることは絶対にないです。
アメリカ国内で仕事するよりも、何倍も給料をもらえます。
当然、家族も日本に連れて来る、
日本のようなブラック国家じゃないですからね。
そうなると、渡航費用もばかにならないですよ。
日本が植民地にならなかった
その理由がこれです。
日本語が特殊だから。
どう特殊なのかと言うと、
振動数が高い領域の音がない。
だから、日本語に慣れてしまうと、耳が退化してしまうんです。
英語には、聞き取り易いところと、聞き取り辛い部分があります。
聞き取り辛い部分は、日本人同士なら言わなくともわかる、ただの「説明」が多いです。
日本人なら言わない内容を、聞き取り辛く言われてしまうため、理解不能に陥ってしまうのです。
英語を聞き取れないから、英語を話せない。
アメリカが日本を支配する場合、普通は、
日本人に英語を押し付ける
のですが、それは金がかかりすぎる。
それよりも、アメリカ人に日本語を覚えさせた方が、遥かに簡単。
でも、アメリカ人がアメリカ国内を統治するより多額の金がかかる。
そりゃ、日本を植民地にしませんわ!
日本が植民地にならなかった理由を、よく、読むのですが、その全てが、
日本は戦争に負けた
という事実が、綺麗サッパリ欠落しているのです。
日本という国、日本人を守ってくれた人達のおかげで、日本という国に住む日本人でいられる
この文章を読んで次の問いに答えなさい。
日本は戦争に勝ちましたか?
あなたなら、どう答えます?
負けたと答えますか?
社会のテストなら、負けで正解です。そのかわり、上の文章無しでも、答えられる解答ですよね。
国語のテストなら、どう答えます?
話を、
アメリカによる日本の支配
に戻すと、私なら、
日系人の活用を考えます。
日本に勝てるから、挑発しまくって、戦争に持ち込んだわけですから、
日本に勝った後
のことも、当然考えてあるハズです。
日本の支配の細かい実務を、日系人にやらせるのが、効率的です。
まあ、英語が話せない日系人だと意味がないですが。
日系人温存策が普通でしょう。
その温存策が、
収容所送り
とは!
この時点で、
日本人の協力が得られる
のが、確定していたようです。
話がズレまくったため、日本国憲法については、次の機会に。