陰謀論的憲法観 (3)
戦後の冷戦構造の確立に必要なものの二つ目は、平和主義です。
当たり前ですが、平和主義が無いと、冷戦ではなく、現実の戦争になってしまいます。
日本に原爆を落とした最大の目的は、この平和主義を世界中で強固にするためです。世界中の人々が、戦争に反対してくれないと、冷戦構造が崩れてしまいます。
日本に原爆を落としたのは、ソ連を牽制するため
とか、主張する人がいますが、
これから戦う相手に手の内を晒す馬鹿はいない
のです。ソ連は、広島に来て、研究していきました。アメリカは、冷戦構造を確立するため、原爆の情報を世界中に広めたのです。日本に原爆を落とした時点で、
アメリカとソ連は戦争をしない
のが、確定していました。
原爆を落とした効果は抜群でした。その後の核開発と相まって、人類の滅亡を想起させました。
ミリオタさんは、
核を持っていれば安心だから核開発が行われた
等と、愚かなことを言いますが、それは、いくら軍事に詳しくても、人間というものが理解出来ていない、
夢見るお子ちゃま
の言うことです。
国内に、どんなに素晴らしい戦力を持っていても、
籠絡されてしまえば、終わり
なのです。
第二次世界大戦の日本の戦費は、現在のお金に換算すると、四千兆円以上と言われています。これは、
自衛隊員を、一人当たり百億円で買収
しても、余る金額なのです。
自衛隊員は、国のために一生尽くしても、死んでも、十億円ももらえないと思います。
しかも、現実には、自衛隊員全員を買収する必要などないのです。
戦力は上がれば上がるほど、籠絡するための予算が増えますし、裏切る価値も上がります。
織田信長が天下を平定できるほどの戦力を持った時、それまで裏切らなかった明智光秀に殺されてしないました。
強力な軍事力は、国外の強敵よりも、まず国内に向かいます。日本でも、アメリカと戦う前に、クーデターが起きています。
面白いことに、ミリオタさんは、日本人や、何故かアメリカ人にまで、性善説を適用します。そして、他の人達には、
理由も説明できないのに、攻めて来る
という、性悪説を当て嵌めます。人としての成長が遅れているんじゃないですかね?
話はズレましたが、原爆を落とされた日本が、憲法で戦争を否定し、軍隊を放棄したのは、良いシナリオです。世界中に原爆の恐怖を伝え、平和主義を広めます。
戦争に勝って、日本を占領し、支配していたアメリカが、
日本人を恐れていた
なんて、ありえない話なのです。




