GHQが強制した戦後反戦平和教育 (2)
私の子供の頃のソ連は、美化されてましたね。
学校で教わったわけではないですが、いずれ、
地球上の国は全て共産主義国家になる
と、言われていました。
共産主義になって、計画経済にならないと、人口の増加、つまり食糧危機に対応できないと。
人類は、絶滅したくなかったら、共産主義になるしかないと。
今、日本は共産主義国家になる見込みは全くないです。
日本人は絶滅
するんですかね?
ソ連は日本に攻めて来る
ことになっていましたからね、それだけソ連が強くないとね。
共産主義も脅威じゃないとね。
ソ連には不凍港がないので、日本に攻めて来る
と、言ってる人もいました。
私は、この
不凍港がない
を信じてました。
でも、それから四十年くらい経って、ソ連にも
不凍港があった
ことを知った時、
現実って、こんなもんか!
と、思いましたね。
共産主義になる
は、結構信じられていました。
私が小学生の頃、衆議院選挙で共産党が大躍進したことがあって、これからは
共産党の時代
みたいに、皆思っていました。
その時、東大では、共産主義に迎合する人が急に増えて、東大の共産党支持者達は
投資
と呼んで、いい顔はしなかったようです。
まあ、美化されたのは、共産主義だけではなくて、欧米全体ですよね。
日本は白人文化と戦って、負けたことになっていますからね、仕方ないです。
ルネッサンスの三大発明
なんていうのも、中学の時に、教わりました。
火薬と羅針盤と活版印刷だそうで。
これらは、三つとも、中国にあったそうで。
私が中学生の頃は、中国と国交さえなかったですからね、こういう嘘も通用したのでしょう。
さて、第二次世界大戦の原因とされた世界大恐慌ですが、もちろん、
ソ連には何の影響もなかった
と教わったわけですが、震源地であるアメリカも、
サクッと不況から抜け出せた
ことになっていました。
ニューディール政策は大成功だったと。
そして、その理論的支柱のケインズ経済学、こちらは高校の時に勉強しましたが、
ケインズ経済学の威力は原子爆弾と比較される程だとか。
私が高校生の頃は、レーガンとか、まだ政権についてないですからね、ケインズよりも新しいものを、学校で教えるわけないです。
ケインズの威力というのは、ニューディール政策の成功と、それを支えたケインズの理論によって、
日本は戦争に負けた
という意味です。
簡単に言ってしまうと、日本は戦争に負けた原因を、
日本国外に求めた
ということです。
当たり前ですよね。日本国内に原因があったら、
負けた責任を取らなくてはならなくなりますからね。
何百万人もの日本人が死んだのだから、
死刑でも足りない
ですよね。
その姿勢が露骨なのは、地理でしたね。
地理は国別に勉強しました。アメリカ、ソ連、それに中国を詳しく勉強しました。
中国は国交さえもなかったのにねえ。
今度の期末テストの範囲は、アメリカだけ
とかも、よくありました。
アメリカを勉強すると、地理の先生が必ず言うんですよね。
何でこんなスゲー国と戦争したん?
日本の指導者が、地理さえ勉強しててくれたら、
あんな馬鹿げた、絶対に勝てない戦争なんて、しなかったのに!
何で、こんな嘘つくんですかね?
当時の日本の指導者が、地理を勉強していないなんて、ありえないです。
今の自民党の二世議員とは、違うんですからね。
でも、本当は、嘘とは、断定できないです。それは、経験的教育論の第一話を読んで頂ければ、おわかり頂けると思います。
まあ、指導者じゃなくて、
第二次世界大戦の作戦を立てた人、
という意味では、必ず地理の勉強をしてあったでしょうから、嘘でいいんですけどね。
イギリスやフランス等の戦勝国も、植民地を囲い込み、ブロック経済で大恐慌から抜け出せたことになっていました。
それに対して、ドイツ、イタリア、日本等の敗戦国は、植民地を持たないため、軍国主義になるしかないと、教えられました。
これらは、全て、中学で教わったものです。




