朝の木漏れ日
駅へと続く道のりに
立ち並ぶ木々がある
毎朝歩く歩道橋から降りた先
変哲も無い木々がある
朝の陽に照らされて
緑が白く霞んでいる
木漏れ日が眩しいなんてこと
幻想だと思っていた
こんなことに
今まで気付かなかったなんて
こんな景色
今まで知らなかったなんて
僕は歩きながら
毎朝下を向いていた
上に生い茂った葉叢より
踏み付ける枯れ葉を見ていた
ふっと顔を上げてみれば
木漏れ日を知ることができた
毎朝僕を見下ろしている景色に
何故か泣きそうになった
こんなことに
今まで気付かなかったなんて
こんな景色
今まで知らなかったなんて