3日目-その2「交戦」
どうも、めちゃくちゃ久しぶりの更新です。
何十話の下書きが吹っ飛んだりしてモチベ0になってました。
やっと戻ったのでちまちま書きます。
何卒、よろしくお願いします。
正樹は出刃包丁を握りしめた手に力を込めて一歩前へと進む。
すると三体のゾンビのうち一体がこちらに気付いたのか、唸り声を出しながら両手を前へ突き出してこちらへと向かってきた。
ゾンビが正樹の前まで来た時、正樹は覚悟を決めて思い切りゾンビに体当たりをする。
ゾンビと正樹が倒れた音で残っていた二体もこちらに気付いたがまずは倒れこんだ一体の頭に出刃包丁を全力で突き立てる。
出刃包丁を突き刺されたゾンビは断末魔のようなうめき声をあげて動かなくなった。
正樹は出刃包丁を引き抜き、続けざまに向かってきたゾンビ達のうち一体の鎖骨あたりに深く突き刺す。
しかし体に出刃包丁が深く突き刺さっているにも関わらずゾンビは口からゴボゴボと血を零しながら正樹に掴みかかる。
「ウッソだろ!?」
と思わず正樹はよろけてしまい、ゾンビに押し倒される形になってしまった。
「ぐぅっ…痛ってぇなぁ!」
と正樹は噛みつこうとしてくるゾンビの頭をなんとか両手で押さえて起き上がろうとするが、思ったより重たく少ししか持ち上がらない。
また、出刃包丁を抜いて攻撃しようにも両手がふさがっていて攻撃できない。どちらかの手でゾンビの頭を押さえるのをやめたら間違いなく競り負けて噛まれるだろう。
更に残っていた一体もこちらへ向かってきているので時間は残されていない。仮に襲われなかったとしても割れている窓からいつかは正樹の事を嗅ぎつけた大量にゾンビが入ってくる。そもそも正樹の体力がそこまで保たないだろう。
正樹が以上の事から求められる結論はただ一つであった。
「このままじゃ…俺死ぬんじゃね?」