出会い(6)
カラン、カランと鐘を鳴らして入ってくるライトは掃除道具を持って、中に入ってくる。
「はい。お疲れさま。次はテーブルを拭いてくれ」
「はーい」
掃除道具をロッカーに片付けたライトは、カウンターに近付き、おばちゃんから、布巾を貰って、近くのテーブルから拭いていく。ピカピカのテーブルになり、ライトはため息をつける。
「あの、朝食を食べに来たんですが……」
「ああ、こちらのテーブルに座ってくれ」
手の甲で汗を拭い、ライトは青年と少女を案内させる。だが、青年は歩いているライトの背後を見ている。
「あのぅ、何か……」
流石に視線が耐えきれなくなったのか、ライトは立ち止まり青年の方を見る。
「いえ、"捜している人"に似ていたんで……」
「はぁ……。あっ、こちらの席にどうぞ」
ライトに進められて、青年と少女は窓際の席につく。
「今、お水とお絞りをお持ちしますね」
そう言って、ライトはテーブルから離れていく。
「……喉かな村ね……」
「ええ……。王都・クラフトとは大違いです」
王都・クラフトはどちらかというと、セメントとかで建物ができている。トグス村はどちらかというと、木でできている家がほとんどだ。
「それより、さっき背中を空くほど見ていたけど、似てたの?」
リッドの背中で、クリスはさっきの青年が見えていなかった。
「ええ、まぁ……」
言葉を濁しながら、リッドは懐から、写真を取り出し、クリスに渡す。クリスはその写真を受け取り、写真を見る。
「この男ね……」
「水とお絞りをお持ちしました」
青年が絶妙のタイミングできたのか、クリスはビクッとする。
「どうかなされましたか?」
「えっ……あっ……」
クリスは写真の青年と目の前にいる青年を交互に見る。
「あっーー!!」
写真で確認した青年がいたのか、クリスは大声をあげていた。