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5.裏では悪の総統。表では?

夢の中で未愛は父に会う。

黒いマントに身を包んだ男は毎日未愛へ数々の事を教えてくれた。


魔法の使い方。

イメージの作り方。

悪の総統としての心構え。

世界征服の必要性。


「未愛。世界は大きいから何も変化なく見えるが、違う。世界はゆるやかに、しかし着実に破滅へと向かっているんだよ」

「はい、お父様」


未愛の返事は毎日同じ。父の言葉に異議も反論もなかった。

父の言葉は娘にとって「全て」である。しかし「従順」ではなく、それは完全なる「共感」であり、言い方を悪くすれば「依存」だ。


「誰かがその破滅を止めなければならないんだ。世界征服は「必要悪」。我々はあえて悪を名乗り、世界の人々に恨まれようとも世界征服を実現させ、この青い世界を守る。それが我々魔法使いの責務なんだ」

「はい、お父様」


正直言うと未愛は父の言っている事の全ては理解できていない。

ただ毎日耳にタコができる程同じ事を言われているから、言葉だけなら暗記すらしている。

だが、言葉以上の意味は判らない。彼女はそこまで聡くはなかった。

いつか…いつか真に理解できるはず。大人になればきっと父の言葉の全てが判るはず。

そう信じて、未愛は毎日父の言葉を聞き、胸に刻んだ。


「我々の本懐を邪魔する組織。我々が悪ならば、当然相手は善だ。でも、それはあくまで人々の味方をしているから「善」の位置にいる。私達は人々の敵だから「悪」…わかるね?」

「はい、お父様」


『正義の味方』――。

自分達悪の組織の理想を阻むため、彼らは必ず現れる。

我々は世界に選ばれた特別な存在。ゆえにいつも戦いは独りだ。

正義の味方はそんな「我々」の力を恐れるがゆえに徒党を組み、複数で来る。

弱いから、群れる。無力な民衆が大いなる力に対抗するにはそれしか方法がない。


「我々」は強者。

強者は群れる必要がない。だから、いつも――独り。

しかし寂しがる必要などない。孤独を感じてはいけない。強者がそんな感情を持つ事など矜持に関わる。許されざるものだ。


「だから未愛。迷ってはいけない。悩んではいけない。我々の目指す世界征服は民衆にとって悪であれ、世界にとっては正しい。だからどんなに正義の味方達が阻んでこようとも屈してはいけないんだ。いつか世界を守る為、その為に教えてきた「大魔法」を使う、その日まで!」

「はいっ!――お父様!」


父の目は真摯に娘を見つめ、娘もまた絶対なる信頼をその瞳に乗せて父を見上げる。


未愛の世界の全ては、父だった。

――彼が亡くなる、その日までは。


◆◇◆◇


ピピピピ、と事務的な電子音が聞こえて未愛はぱちりと目を覚ます。

寝起きは良いほうだ。彼女はむくりと起きて布団の横にある目覚まし時計の音を止める。

うーん、と腕を伸ばして「ふぅ」と息を一つ吐く。

ぱっと立ち上がって布団を上げ、押入れに仕舞ってから制服に着替えて襖を開ける。

リビングのカーテンを開けて窓を開ければ、ちゅんちゅんとスズメの鳴き声が聞こえ、空を見上げると青く良い天気だった。

「ふむ、今日は晴れかな。洗濯物を干してから行こう」

よし、と決めれば未愛の行動は早い。スピード洗いで洗濯機を回し、その間に朝食の用意をする。

こんがり焼けた6枚切りのトーストにマーガリンを塗り、コップに牛乳を注ぐ。

テーブルについてそれを手早く食べ、洗濯が終わるまでに朝の日課を終わらせる。


日課。それは未愛が魔法使いであるゆえの、毎日必要な、大切な務めだ。

彼女はカウンターキッチンに置いてある古めかしい小箱を開けて、中から風呂敷のような布を取り出す。それを広げるとリビングの床に敷いて、その上に立つ。

布の色は黒く、しかし赤い糸で何か紋様のようなものが刺繍されている。

その上で彼女は深呼吸をひとつして、頭にイメージを浮かばせる。自分の身体が光に包まれ、周りに放出するようなイメージ。小さいころから毎日同じことを繰り返してきたから息をするようにイメージができる。

想像が頭の中で固まった時、未愛は小さく呪文を唱える。決まった言葉はない。口にする言葉は魔法を世界に具現させる為の媒体にすぎない。


「身に纏え、鋼の盾よ」


言葉を口にした瞬間、未愛の身体がぼんやりと光る。その光は彼女を包み、そのまま身体に吸収されるように消えていった。

しかし未愛は身体に纏うものを自覚する。確かな手ごたえに一つ、頷いた。

これは父に教わった未愛を守る魔法。

防御結界と呼ばれており、ありとあらゆる危害に対して並々ならぬ防御力を持つ。

先日岬から受けたような強力なスタンガンでもピリッと静電気が走る位にダメージが抑えられるし、包丁で切りつけられたとしても傷ひとつ負わない。道でこけても擦り傷ひとつ出来ないし、父曰く、車にはねられたとしても、軽く跳ね飛ばされるくらいで済むらしい。

それもこれも、常に戦いを強いられる未愛に必要な、大切な魔法。

夜には効果が切れてしまうので、毎朝これをかけなくてはいけない。

いつ何時、やつらが現れて戦いになるかもわからないのだから。


しかし――。

「防御結界はいいんだが、あの耳舐め攻撃やら口付けやらは防御できんのか…っ!」


突然思い出したように風呂敷の上でがくりと未愛は膝を折る。

未愛の防御ははっきりいって自信がある。岬みたいに物理的な痛みを伴う攻撃ならばいくらでも防ぐことができる。だが、それだけだ。

ただの接触は「攻撃」ではない。

未愛は煉がしてきた深い口付けや耳を舐められた時の感覚を思い出してびくりと背中を震わせた。

あれは何とかしなければ。

あれをされたら本当に何もできなくなる。

頭が真っ白になって、イメージが集中できないし、何より背中がぞわぞわとするのだ。

「ヤツがしてくる接触の対応は最優先に考えねばならん事項だな…」

はぁ、と息をついて床に置いた布を持ち上げる。すると裏側に薄く埃がついており、それをぱたぱたと振り落とした。

「ううむ、今度の休みにでも掃除をするか。全く世界征服も楽ではない。自分の生活を維持しつつ宿願を成し遂げるのは大変なのだな。…しかし弱音を吐くわけにはいかぬ」

うむ、と独り頷く。

ほどなく洗濯の終了を知らせる電子音が聞こえてきた。


◆◇◆◇


大成未愛は悪の総統であり暗黒の魔法使いであるが、それは裏の顔である。

表の顔は「女子高校生」。未愛は高校2年生、花も盛りの17歳だ。

彼女はアパートから歩いて15分ほどの所にある公立高校に通っており、平日の朝、その通学路を歩けば同じ制服を着た生徒達もまばらに歩いている。

未愛がてくてくとその道を歩いていると、後ろから「ミアちゃんー」と声がかけられた。

振り向く。すると肩までかかる髪を二つにわけて括った同じ制服の女子が手を振って小走りで来た。

「おはよっ!」

「久保さんか。おはよう」

ぺこりと軽く頭を下げると久保という女子生徒はにっこりと笑って彼女の隣を歩く。

「いい天気だね~。このくらいの季節が丁度好きだなぁ。もう少ししたら暑くなるし、嫌んなっちゃう」

「そうだな。私も暑いのは苦手だ。毎日夕飯がそうめんになりそうだし」

未愛の言葉に久保は「あははっ」と笑い、それは飽きちゃうね~と相槌を打った。

数ヶ月前、彼女が父を亡くした事は担任が言った為、クラスメイトなら誰もが知っている。

最初こそ同情や憐憫の目で見られたが、未愛自身が前向き思考なのもあって今では皆普通に彼女に接しているのは正直ありがたいと思っている。

父を亡くして悲しいという気持ちは当然ある。しかし悲観してはいけないのだ。

自分は父の意思を継ぎ、やり遂げなければならぬ野望がある。悲しんでいても父は喜ばない。

高校生活を営む未愛は「普通の女子高校生」だが、家に帰れば、制服を脱げば、彼女は「悪の総統、暗黒の魔法使い」として世界征服の為に頑張らなければならない。


「ね、ミアちゃん。放課後もし時間があったら調理室おいでよ。家庭科部で肉じゃが作るんだけど、いっぱい作ると思うからお裾分けしてあげる」

「何!本当かっ!それはありがたい!是非行かせてもらう!」

くわっと未愛が久保に振り向いて目をきらきらさせると、彼女はクスクスと笑って「了解」と頷いた。

本当に良い人だ。自分は本当に周りの人間に恵まれている。

(世界征服を成し遂げた暁には、私に肉じゃがを恵んだ功績として勲章をくれてやるぞ、久保よ!)

心優しいクラスメイトに未愛は心の内で賞賛を呟くのだった。


未愛の脳みその出来は普通といった所である。突出した部分もないが、劣った部分もない。非常に平凡で平均だ。

狙ってやっている――は本人の談である。

自分は表向き「普通の女子高校生」なので目立たず普通に、平均的に、群集に紛れるように地味な生活をしなければならない。

決して平均以上の点数が取れない言い訳ではないと未愛は自分に言い聞かせているが、結局のところ本気を出せば高得点が狙えるかといえばそうでもないだろう。

体育実技も普通。鈍重でもなければ、際立っているわけでもない。

未愛は確信している。自分はじつに実生活において、一般民衆として溶け込んでいると。


――本人だけは。


「未愛ちゃーん!大変よーっ!」

「どうかしたのか?」

お昼休み。未愛がはむはむと学食のおにぎりセット、小鉢つきを食べていると同級生の女の子が走ってきた。

はぁはぁと息を整え、キョトンと椅子に座って彼女を見上げる未愛に訴える。

「校舎裏で男子がっ!1年生が、3年生に痛めつけられてて…っ!なんだかカツアゲされてるみたい!」

「なんだとーっ!」

がたんと未愛は立ち上がる。おにぎりセット、最後のおにぎりであるシャケおにぎりを掴んで未愛はそのまま現場へ案内する同級生を追って走っていった。


校舎裏。なぜこういった場所には柄の悪い生徒がたむろし、トラブルが起きるのだろう。

そういう呪いが全国学校にかけられているのだろうか。

未愛は世界征服を遂げた時、絶対校舎裏にお花畑を作って皆の憩いの広場にしたいと思う。

そんな校舎裏に走っていくと、同級生が言うように5人の男子生徒が3人の男子生徒を壁に追いやり、何か脅していた。

「だからさー?俺ら今金欠なの。いわゆる5月病ってやつ?なぁ、金持ってんだろ?小遣いくれよ」

「そ、そんな、お金なんて持ってな、ないです!」

「うそつけよー。お前が育ちイイの知ってるんだぜ?今持ってないなら家から持ってこいよ」

「そうそう。親のサイフからちょっと取ってこればいいだけだって」

何ということだ。未愛の目尻がつりあがる。3人の1年生徒は壁側でがたがたと震えていて今にも泣き出しそうな顔をして怯えている。

一人などすでに自分のサイフを取られたのか、5人の3年のうち、2人が小奇麗なサイフの中身を吟味していた。

「おー、ごせーんさつ発見。まぁまぁだねー。カラオケ1回分くらいか」

「でもやっぱユキチさんが何枚か欲しいところだよな。おいお前、明日持ってこいよ」

「ううっ…」


もう我慢ならない。未愛はダッと走ると5人のうち、一人の生徒の膝裏をていっと軽く蹴った。

突然後ろから膝を蹴られた男は見事に膝をかっくんとさせてよろける。その隙をついて思い切り背中を両手で押し、男はバランスを崩して前に倒れる。

倒れた男の背中にダン!と片足を乗せると振り返って呆気に取られたような残り4人の男を見据えて腕を組み「フンッ」と偉そうに未愛は馬鹿にしたような表情で睨み上げた。

「全く低俗な輩め。お前達のやっている事がどんなに小事でみみっちい事をしているか自覚しているのか?たった五千円札でニヤついた顔をしおって。このチンピラ高校生が!」

「…大成!またお前か!」

男達と未愛は顔見知りだ。何せ何度も衝突している。注意しても注意してもこの男達は全く懲りないし、未愛も何度もこの男達を倒している。この高校において一番厄介な存在だとお互いが思っているだろう。

「私はな、昼食中なのだ。見よ!これを!」

ばん!と未愛は3年の男達に持っていたシャケおにぎりを見せる。

3年どころか、1年の脅されていた男子生徒達も呆気に取られたようにおにぎりを見た。

「これは私のお気に入り。私的おにぎりランキングは3位うめぼし、2位タラコ。堂々の1位はシャケなのだ。私が今まさにこれを食べようとした所で呼ばれたのだぞ。この怒り、どうしてくれる!毎回毎回昼休みにカツアゲするな!私の楽しい嬉しい昼休みをどれだけ邪魔したら気が済むんだこのごろつき生徒め!」

ぐあー!と言葉を畳み掛けると、彼女の勢いに若干押され気味だった男達はやがて目つき悪く未愛を睨み、凄んでくる。

「あぁ!?じゃあ来んなよ!毎回毎回、俺達のスペシャル楽しい恐喝タイムを邪魔しやがって!今日こそお前をボコボコにしてやる!女に生まれた事を心底後悔させてやるよ!」

売り言葉に買い言葉。そんな言葉の応酬を交わした後、キレたように男の一人が未愛に向かって拳を振るう。しかし――。

未愛はスッと腕を上げ、その拳を受け止める。打撃音もなければ未愛が動じた雰囲気もしない。まるで男の拳は赤子が母親にぺちっと触れたかの如く、柔らかに未愛の腕に触れていた。

本当は痛いはずだろう。大の男が全力で振り上げた拳だ。女の未愛がまともに受けていれば痣が残り、最悪骨まで響く。

しかし未愛は防御結界を身体に纏っている。人にはそれを目視することはできないが、確実に未愛への危害は魔法によって守られているのだ。

「くっ…お前、本当に何なんだよ…っ!」

「お前の拳が弱いだけだろう。少し灸を据えてやるか…ヤァッ!」

バシ、と未愛の手のひらを男の胸にあてる。そして小さく小声で呟いた。

「緩やかに飛べ」

ヒュン、と音が鳴ったかと思うと男はまるで未愛の手のひらで突き飛ばされたように飛び上がり、校舎裏の壁に激突する。

「っ…てぇ…」

ずる、と壁から滑るように男がしりもちをつき、1年の生徒達は驚いたように未愛を見た。

あんなに小さくて細くて、何の力もなさそうな女子生徒が、3年の男を手のひら一つで突き飛ばすなんて――。


勿論未愛は物理的に男を突き飛ばす力などない。こっそりと魔法を使っているのだ。

ステッキがないとどうも調子が出にくいので簡単なイメージの魔法しか使えないが、こんな小者程度なら充分だろう。彼女の魔法は煉が言うように範囲魔法なので未愛にも魔法の効果が入ってしまうが、防御結界のおかげで相殺している。その程度の小さな魔法なのだ。

本当なら、煉が未愛を抱き寄せた時、そんな風に小技を使えば難なく彼を引き剥がすことができるだろうに「正義の味方」という自分の「敵」相手に小技を使う発想に至らないのが未愛という人間である。


「大成!てめぇーっ!」

残り3人の生徒が同時に未愛に向かって走り出し、襲い掛かる。未愛は逃げるように背を向けて走り、校舎裏の角を曲がる。姿の消えた彼女を男達は何も考えずに追いかけた。

しかし角を曲がるとものすごい勢いの水が襲ってくる。

「うわっ!」

「ギャア!なんだこれ!み、水っ…!?」

未愛は水まき用アクアガンをジェットにして勢い良く男達に向かって水を噴出させていた。

園芸用ホースをここまで伸ばすのを、先ほどの同級生にあらかじめ頼んでいたのである。

思わぬ水責めに合ってわたわたと慌て出す男子生徒達。

ほどなく「何をしている!」と教諭の声が響いて、数人の教諭が未愛達に向かって走ってきた。


「あの、ありがとう…ございました…っ!」

3年の男達は教諭に連行され、残された1年の男子生徒達が未愛に向かって頭を下げる。

未愛は腕を組んで「うむ」と頷いた。

「見たところ目立った暴力は振られていないようだが、妙なことはされていないか?」

「はい、あのサイフを取り上げられただけです。肩とか叩かれたからちょっと痛いけど…それだけですから」

安心したように言う生徒達に未愛は「それは良かった」とにっこり笑う。

ニヤリと笑うのは「悪の総統」の時だけなのだ。

そんな彼女の優しい笑顔に3人の生徒はぼうっとした、憧れるような目で眺める。

「あの、先輩…は、何ていう名前なんですか?」

「私か?私は大成未愛だ。まぁ、またあいつらに難癖つけられたらちゃんと私や先生に言うのだぞ。昼ごはんを邪魔するのは許せぬが、ああいった輩は私の好む所ではないからな」

「は、はい!大成…先輩!」

凛々しい目、少し茶色がかった柔らかい髪はサイドだけ後ろに括っている。細身の身体に、何故かとても頼れそうな貫禄ある佇まい。

男子生徒達がきらきらと未愛を見ていると、彼女の後ろから同級生達がぎゅうと未愛を抱きしめてきた。

「ほぎゃ!」

「きゃーっ!ミアちゃんカッコイー!」

「素敵だわ素敵だわ!格好いいっ!私達のヒーローよっ!」

未愛の首を、腰を二人の女子生徒が抱きついてひっついてきて、未愛は必死になっておにぎりを死守する。


大成未愛は裏では「悪の総統」だが、表ではこうやって特に女子生徒に頼られる「正義の味方」なのである。

ただし、それを彼女自身は自覚していない。

未愛はただモラルに反することをする人間や、弱きものに対し理不尽な行いをする奴らが気に入らないから叩きのめしているだけである。

だが、その「弱きもの」にとって未愛はまさに「正義のヒーロー」なのだ。


大成未愛は勉強運動において全く平均平凡無難で何の突出もなく、また劣っているわけでもない実に大衆的な生徒だが、この一点だけで彼女の存在は大きく目立つ。

助けられた人や彼女の戦う姿を見た人は皆憧れ、慕う。未愛自身は地味に地味に生きているつもりだが、全くそんな事のない、本物のヒーローだって舌を巻くほど、彼女は完璧な高校の英雄だった。

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