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魔法少女ガラミン  作者: からっかす
6話 未定
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裁縫

 須王寺(すのうじ)麗菜は、美由に走るよる。

 「桜間さん大丈夫?」

 「ええ。」

 須王寺(すのうじ)は取り囲んだ女子を睨みつける。

 「あなた達、取り返しのつかない事をしましたね。学園はあなた達を放っておきませんよ?」

 その言葉が、数で優位に立っていたはずのお嬢様達を劣勢に追い込んだ。

 「このまま、桜間さんが警察に駆け込めば、あなた達は犯罪者ですよ?集団リンチなんて。」

 「須王寺(すのうじ)さん、ですが・・。」

 「ですが?あなた達は犯罪を犯したんですよ?それを正当化する理由があるというの?」

 美由が口を開く。

 「すいません。須王寺(すのうじ)さん。集団リンチだけではなく、私のいじめられている写真をインターネット上で既に公開したそうですよ。自分の手で証拠を残すなんてバカなことしましたね。」

 「そこまで・・・。」

 彼女達は黙っていた。

 「服やぶけちゃいましたねぇえ。ウチの学園、無駄に制服高いんですよ。これ5万くらいするんでよ。このままじゃ私、授業も受けられないんですけど。しかも、私のサイズって他の人と合わないし先生になんて説明すれば。」

 自分達が有利になると思ってやった事全てが、自分達に不利な証拠として襲い掛かっている。

 須王寺(すのうじ)は美由を見る。

 「桜間さん。お願いがあるのですが?」

 「はい」

 「彼女達を許してはいただけませんか?」

 「イヤです。許すと発言した時点で、彼女達の罪が清算される事になるので。ただ、判断を先に保留にし、今後、何も無ければ心に閉まっておく分には問題ありません。」

 須王寺(すのうじ)はお嬢様方を見る。

 「あなた方、聞いて?それで、問題がありますか?」

 「いいえ、須王寺(すのうじ)さん。」

 「聞きました?桜間さん。」

 「はい。」

 「あなた達は去りなさい。後は私が何とかするから。」

 お嬢様方は何も言わずに立ちさった。

 「さて、どうしましょうか?この制服。このままじゃ授業が・・・。」

 「私のジャケットはおれば問題ないんじゃない?」

 そう言ったのは、近くで覗き見していた桐野だった。

 「でも、カッターシャツのボタンが。」

 桐野はポケットから裁縫用具を取り出す。

 「つけりゃあいいじゃん。」

 3人で美由の制服の修復作業を始めた。

 美由は、桐野のジャケットを羽織り、カッターシャツとベストを脱いでいる。

 「幸い、破けたのがカッターシャツだけでよかったです。」

 そう、須王寺(すのうじ)は言った。

 「あいた。」

 そう言ったのは美由だった。針を自分の指に刺しただった。美由のボタン付けはかなり駄目だった。

 須王寺(すのうじ)は美由から服を取る。

 「万能な桜間さんも裁縫は苦手の様ね。」

 「あはは、お恥ずかしい。」

 須王寺(すのうじ)はスイスイとボタンを縫い付けていく。

 桐野はカッターシャツのボタン付けが終わり、カッターシャツの袖の縫いつけをやっている。袖口はマチ針がいっぱい刺さっていた。

 「すいません。私の事に巻き込んで。」

 二人は同時に美由に反論する

 「「桜間さん。簡単に謝らない。」」

 須王寺(すのうじ)と桐野はお互い見合って、笑った。

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