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魔法少女ガラミン  作者: からっかす
6話 未定
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本の効果

 美由は自分が拾ったプリントの束を、朋に手渡した。

 「美由先輩有り難うございます。」

 「なんの、なんの。」

 朋はちょっと、言いづらそうして話始める。

 「美由せんぱい、今の外国人の様な金髪の女性何ですけど、本を持っていました。」

 「本?」

 「字が読めなかったので、良くわかんないんですが、文庫本2冊ぐらいの厚さの本でした。」

 「それが、どうしたの?」

 「ぶつかった時、その本を落としたみたいで、私がそれを拾うと、青白く輝いたんです。」

 「輝いた?」

 「はい。魔法の様な感じでした。そしたら物凄い勢いで本を私の手から取って、怒りはじめたんです。」

 「うーん。何か貴重な魔法の本でだから、あんなに怒ったのかな?」

 「わかりません。」

 授業のチャイムがなる。

 「教えてくれて有り難うね。」





 美由は授業中少し思考する。

 『朋ちゃんが言うには、彼女は魔法の本を持っているらしい。どんな本かは分からない。でも、朋ちゃんが握った時、光ったらしい。何かの効果が発動したのかな?でも、目に見えて何かあった様には見えなかったけど。プリントが散乱しているのと、いつもの近藤さんからは想像出来ないあの怒り方以外は。うーん良くわかんないなぁあ。人のプライバシーに突っ込んでもロクな事にならないし。まあ、本人の事は本人が何とかするでしょ。』

 美由は割り切る事にした




 ジェミニは授業中イライラしていた。

 『駄目だ。イライラする。いつもの私なら、こんな感情抑えられるはず。なのに今日は駄目。あの小さな一年の女子が触った時、本が強く輝いた。あの効果なの?この本にはこんなに力は無いはずなのに。使い方は母から習った。でも、自分が暴走してあの女を襲ってしまいそうになるくらいのリスクがあるなんて聞いて無い。いっそ、この本を捨ててしまいたい。でも、これは、我が家が今の地位を築く事の出来た大切な家宝。耐えなくては。』



 美由にしろ朋にしろ本が強く効果を発揮した時に、魔法少女の魔法抵抗力のおかげで影響は受けていなかったが、ジェミニにはそんな力は無い。

 だから、彼女は我を忘れて、朋を怒鳴りつけたし、美由を平手でひぱったいた。

 既に、本の効力は切れているのだが、効果が発動してすぐに朋の手から本を奪い返し、胸ポケットにしまったので、モロに影響を受け、その副作用に苦しんでいるのだった。


 いつもより、強い力は、他の生徒にも影響を及ぼしていた。

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