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魔法少女ガラミン  作者: からっかす
6話 未定
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朋が頑張る。

 朋は家に帰ってきて、ジャージに着替え、自分のウチの公営住宅の近くにある公園に立っていた。かなり勇敢な顔をしている。

 「美由先輩のためにも、私は強くなるのです。ひとまず、美由先輩が言っていた、一日20分走るのです。」

 そう言って、朋は走りはじめるが、すぐに息が荒れる。

 『うー。やっぱり駄目だぁあ。』

 朋は足を止め、前かがみになる。

 『そういえば、美由先輩言ってたな。まずは心肺機能を徐々にあげていかないと駄目だって。それには歩く様なスピードで走れって、最初はきついけど、毎日やっていれば一週間ぐらいでなれるって。美由先輩の言葉を信じるのです。』

 朋は、ゆっくりと歩くようなペースで走りはじめた。

 確かにきつい。でも、すぐに息が切れるような感じでない。頑張れば何とか長く持続できそうだと思った。

 道路に出て、3分程走ると、徐々に疲労がたまっているのがわかる。ちょっときつくなっているでも、頑張ればいけそうだ。でも、やめたい。

 朋はまた足を止めた。

 『うー、頑張れそうなのに。頑張れないよ。そういやぁあ。疲れたら、ちょっと休んで、また走りはじめれば良いとか良いとか言ってたな。』

 朋は歩き始める。そして、また、歩くようなペースで走り出した。

 「ああ、さっきの疲れが消えてる。もうちょっと、頑張れそう。」

 朋は2分ほど走った。

 「うー。さっきより、疲れるのが早いよー。」

 そういって、また歩きはじめる。しばらくして走り始めた。

 『ああ、こういう事なんだ。』


 朋は20分程走ってウチに戻り、着替えて、勉強をはじめた。

 今やっているのは、美由から貰った数学Ⅰの白本であった。美由に言われた通りにやると意外とスイスイ進む。でも、ちょっと、面倒くさくなり、わかったつもりになって、読み飛ばしをしてみたら、すぐに理解できなくなったので、また読み飛ばしをする前に戻り、ちゃんとやりはじめる。

 「むー。やっぱり丁寧にやっていかないと駄目だな。」

 夜になり、お母さんが帰ってくる。

 勉強をしている朋も見るなり、買い物が詰まったレジ袋を落とす。

 「と、朋が試験でもないのに勉強している・・・。」

 「うー。ママ酷いのです。」

 「いや、もの凄く、珍しいものをみたから。どうぞ、どうぞ続けて。」

 母親は慌てて、レジ袋を拾った。

 「ぶー。でも、頑張るのです。」

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