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魔法少女ガラミン  作者: からっかす
4話 神石
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事後報告(2)

 翌日の木曜日が来る。

 美由は不思議に思っていた。

 昨日は後輩から「おねぇえ様」とあまり呼ばれ無かったが、今日からまた「おねぇえ様」と呼ばれ、挨拶をされるようになった。

 昨日は存在を薄めていなくても、呼ばれる事は無かったが、今日は存在を『どうでも良いそこら辺の人』と認知されるぐらい薄めているのに呼ばれていた。

 『昨日は、呪いの指輪の件があったけど、彼女達が知るはずはないしなぁあ。』

 


 美由が「おねぇえ様」と呼ばれなくなったのは、正確には昨日では無く、二日前の昼からであった。

 女子の集団が美由を囲んだ事件が学校中に広まり、女子の心を引かせていたのだ。

 ただ、須王寺(すのうじ)麗奈が、『彼女をおねぇえ様と呼ぶ事に前向きな考えを持っているらしく(・・・)、ライバル視しているらしい(・・・)』という噂が流れ、また、呼ばれる様になった。


 当の美由はそんな噂を聞いて無いので、不思議がるのは当たり前だった。



 結局の処、この噂は、須王寺(すのうじ)麗奈が本人が流したものだった。

 彼女は自分のネットワークをつかい『らしい(・・・)』という部分を強調させて、流させた噂だった。

 その目的は、(セイント)エルナール学院の美由へ不満を持っている人間の嫉妬心を煽る事だった。

 彼女の撒いた種は、テストが終了して数日後に花を開かせる事になる。



 今週は何事も無く終わり。来週からは4日間のテスト地獄がはじまる。

 流石にテスト前の土日は補習は無かった。

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