表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
225/270

朋の修行

挿絵(By みてみん)

 蛙主と朋は夢の中にいた。

 「蛙さん見て下さい。魔法少女になっても何とも無いのです。」

 白い水着っぽいものを来た小さな少女は、誇らし気に言った。

 「何を言っているんじゃ。魔法少女その2よ。ここはお主の夢なんじゃから姿・格好は自由じゃ。お主の頭の中でそういう風にお主が表示されているに過ぎん。極端に言えば、お主は夢の中で魔法少女のコスプレをしているだけじゃ。」

 「あうー。コスプレなんて身も蓋も無い言い方はやめて欲しいのです。」

 「事実じゃから仕方あるまい。」

 「厳しいのです。」

 「厳しくは無いぞ。そういう事実を一つ一つ積み上げていかんと、この世界で修行をする意味がない。」

 「わかったのです。頑張るのです。ところで、どうやって修行するんですか?」

 「ワシと魔法少女その1で色々と魔法少女について調べたところ、変身すると気持ち程度に肉体が強化される事がわかっておる。」

 「それは、最初の頃聞いたのです。」

 「この肉体強化には更に上があるんじゃよ。」

 「そうなんですか?」

 「何段階か上まで肉体を強化出来る。ただ肉体に依存しているので、元の肉体が弱いまま使うと骨折や筋肉断裂、毛細血管の破裂などを起こす危険性がある。」

 「あう。」

 「更に、この上の段階の肉体強化は扱いが非情にシビアらしい。」

 「らしい・・。何か頼り無いのです。」

 「魔法少女その1の話じゃからなぁあ。お主もそうなのかはわからん。」

 「と、言う事は私はもっと簡単に?」

 「逆に全く出来んかもしれんぞ。」

 「あう。」

 「ヤツの話によると、この世界である程度、体を動かせる様にならないと出来ないそうじゃ。」

 「はい。」

 「というワケで、今からマラソンじゃ。ワシを頭に乗せて走れ。」

 「えー。何で夢の中までマラソンを。」

 「ワガママを言うな。修行をしたいと言ったのはお主じゃぞ。」

 「頑張るのです。」


 朋は意味があるのかどうかは分からないが、蛙主を頭に乗せて走りはじめたが、数歩歩くと、地面が不安定ですぐにコケてしまう。

 「ええい。しっかり地面をイメージせんか。ワシが上に乗っておるんじゃぞ。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ