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職員室で

 「おおい。麗菜くーん。」

 先ほど、朋を猫の様に捕まえた男が職員室前の廊下で須王寺を呼んでいた。

 「あら、近藤先生。ご機嫌麗しく。」

 「こちらこそ。麗菜君。」

 「それにしても、近藤先生がこの学校にいらっしゃる何て、珍しい。」

 「今年の交換学生制度の担当にされてさあ。」

 「ああ、あの名ばかりの1週間短期交換学生制度ですね。」

 「そうそう。そういうわけでさ、この学校に来る事になったわけさ。僕もさっきまで、この学校に来るのが憂鬱でしかた無かったんだけど、聞いてくれよ。さっき、僕のメイドさん候補を3人もみつけちゃってね。」

 近藤は満面の笑みを浮かべながらそう述べた。彼は容姿は良いが、残念な性格であった。

 「まあ、あなたのお眼鏡にかなうなんてね。でも、おイタはしちゃ駄目ですよ。あ、でも、先生がこの学校に来るのも今日限りでしょうから、口説く時間はありませんわね。」

 須王寺はこの性格を知っていたのであっさり返す。

 「何を言っているんだい?君はもしかして聞いて無いのかい?」

 「あら、今年は応募した生徒がいらっしゃたのね。そしたら、しばらくは先生もこの学校にいらっしゃるわけですね。で、どなたが来られるのかしら?」

 「本当に聞いて無いのかい?」

 「いいえ。」

 「須王寺月見。君の妹なんだけど。」

 「ええ?何で月見が?」

 「さあ、今日、いきなり応募してきてねぇえ。あ、職員会議がはじまるみたいだから中に入ろうか。」

 「そうしましょうか。」

 二人は一緒に職員室に入る。

 「あ。」

 「どうしました?」

 「外にいる三人。」

 そこには雨の中美由に抱きついている朋と桐野がいた。

 「あの三人が。」

 「僕のメイドさん候補の3人だよ。いやあ、あの三人が仲良しだなんて、これは運命じゃないんだろうか?」

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