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魔法少女ガラミン  作者: からっかす
7話 鬼
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鬼と朋

 朋と加奈は一緒に登校していた。

 本日は雨で、二人とも傘を差しての登校だ。

 「雨もたまには良いけど、これから毎日となるとおっくうよねぇえ。」

 そう加奈が不平を述べる。

 「私、良く、傘を置き忘れるから、びしょ濡れになってママに怒られるのです。」

 朋は雨より、服を汚してママに怒られる方が問題だった。

 「朋ちゃん、すぐ、風邪ひきそうだもんね。」

 「あうー。心配される程、体は弱くないのです。でも、毎年、インフルエンザにはかかるからママに心配させてしまうのです。」

 「やっぱり、風邪引く体質じゃん。」

 「ぶー。インフルエンザと風邪は違うのです。」

 「どうちがうの?」

 「風邪は色々とウィルスがあるけど、インフルエンザはインフルエンザウィルスという、ひとつのウィルスが引き起こすのですよ。」

 「へぇえ。」

 加奈はそう言った後、あたりを見渡した。すると、桐野と美由を発見する。

 「見てみて、桜間おねぇえ様と、桐野先輩だ。あの二人、最近、仲が良いよね。」

 美由も美由と桐野を見る。後ろから赤服の女と黒い大型犬も一緒についてきている。

 『あの、女の人、美由先輩をつけてる・・・。』

 「加奈ちゃんいいなぁあ。美由先輩をおねぇえ様と呼べて。私は美由先輩に止められてるし・・・。」

 「焼かない。焼かない。その代わり、仲がいいでしょ。それより、桜間おねぇえ様も、須王寺おねぇえ様と、桐野先輩に挟まれて、おねぇえ様としての貫禄が出てきたよね。私がばら撒いた噂も無駄にならずにすだわけだ。」

 「私にとっては、私だけの美由先輩でいて欲しかったのです。」

 「朋ちゃんは贅沢だなぁあ。王子様タイプのおねぇえ様は女の子の憧れよ。それを独占しちゃ駄目よ。」

 「美由先輩がどんどん遠くに言ってしまう。」





 朋は教室に着き、時間があったので、全校集会前に、雨の学校を歩いてみたくなった。

 一人で散歩に出かける。

 水色に咲く紫陽花やデンデンムシを見ながら、裏庭へと来ると、突然崖の方から何かが落ちてきた。

 その落ちてきたものは、朋に走りより胸に飛び込んでくる。

 朋は思わず抱きしめてしまうが、濡れており制服が濡れてしまった。

 それはこの前であったブルドッグだった。

 「あんた、良い所にいたわ。」

 「へ?なんです?」

 朋がそう言った瞬間、崖から大きなものが落ちてきた。

 それは鬼だった。

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