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魔法少女ガラミン  作者: からっかす
7話 鬼
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桐野と須王寺と美由の昼休み

 昼休み、桐野がいつものように学園の裏庭にやってくる。

 彼女の日課は、昼休み、猫にえさをやる事だった。

 でも、今日は猫がいなかった。

 彼女はしばらく猫を待つ事にするが、10分まってもこない。

 『どうしたのかしら?いつもは直ぐに来るのに・・。でも、ちょっと前にもこういう事はあったから珍しい事ではないよね。でも、事故とかにあってたらどうしよう。』

 前にこなかったのは、茶トラのメス猫が暴走した時、暴走の治療のため、衰弱し、しばらく来られなかった時だ。今回来られないのは、この学園周辺を変な女が監視しているからだった。

 桐野が色々と考えていると、美由が現れた。

 「あのー桐野さん。いつもあなたが、昼休み可愛がってる猫なんですけど。」

 「うん。どうしたの?」

 「今朝、とある空き地でみたんですけど、ここから随分離れているのでどうしたのかなと。で、今、来てみたら、桐野さんといつものように遊んでなかったので。」

 「桜間さん。有り難うね。ところでその空き地って何処かしら?」

 「私の家より、ちょっと離れてた処ですけど。」

 「へえ。じゃあ。今日、学校が終わったら、そこに連れて行って下さるかしら?」

 美由は『しまった。』と、思った。

 猫は退魔師の危険を避けるためにあえて、学校から離れた。

 それなのに、一番、退魔師からマークされている美由がそこに連れていったら、何の意味もない。

 「ええ。場所を教えるので一人でお願いします。」

 「あら、あたなの家の家庭訪問もかねて言っているんだけど。」

 桐野がその言葉を発すると、後ろから誰かが二人に声をかけてきた。

 「あら、それは良いわね。私も参加させて貰おうかしら。」

 二人は声がした方を向く。

 そこにいたのは、須王寺(すのうじ)だった。

 「あら、須王寺(すのうじ)さんも、桜間さんの家に興味があったの。」

 「ええ、もちろんですわ。桐野さん。」

 「私一人だと、どうも断られそうなの。須王寺(すのうじ)さんが手伝ってくれるなら、桜間さんを説得できるかも。」

 「よろしくてよ」

 須王寺(すのうじ)は素直に桐野に同意した。

 美由はこの二人に押し切られて断る自信がない。

 「はいはい、わかりました。どうぞ、どうぞ二人ともいらっしゃってください。」

 「わかってくれたみたいね。」

 「そうね。」

 美由はどうしようと思案に暮れた。

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