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ぴゃーちゃんナビゲーション

 随分前のこと。

 ぴゃーちゃんが数日間迷子になってしまいました。

 まだその頃は、猫はぴゃーちゃんとかぶちゃんだけで、しかも外に出していました。

 完全室内飼いはその数年後です。


 それで、ある日外へ出たぴゃーちゃんがなかなか帰ってきません。

 ところが数日後、うちの子供が「ぴゃーちゃんの声がする」というのです。


 それで声を頼りに探すと、家の前の溝から声がします。

 いやいや、溝の中からです。だけど溝にはコンクリートの頑丈な蓋がしてあり、所々金属で出来たの網状の蓋があります。


 それで子供が言うには、家の前に出たとたんに、溝からぴゃーちゃんの声がしたというのです。

 そして見てみると、金網の蓋のところにぴゃーちゃんがいました。


 中でみゃーみゃーと助けを求めています。

 それで根性で溝の蓋を外し、ぴゃーちゃんを救出しました。


 それにしても一体どうやって溝の中に入ったのでしょう?

 この溝は家の前を通っていますが、延々と蓋がしてあります。

 それで入れそうな場所を探すと、数百メートル離れた山の麓に入れるような場所がありました。

 だけどそこから入ったとして、真っ暗な溝の中を何百メートルも歩いたはずです。

 しかも溝は団地内で枝分かれし、入り組んでいます。


 一体どうやって我が家の前の溝にたどり着いたのでしょうか?

 まったく外が見えない状態で溝の中をさ迷い、どうやってここが我が家だと知ったのでしょう?

 

 謎です。

 だからきっとぴゃーちゃんにはナビゲーション機能が備わっているのです。

挿絵(By みてみん)

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