↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

トッカータとフーガ

作者: イプシロン
掲載日:2025/09/15


  高鳴る息吹に誘われて

  高踏、踏めど

  暗幕は降りたまま

  まだ鐘は、鳴らず


  見える視界が眩んでも

  赤い果実は

  なお鳴りつづけ

  踵を、一層うち鳴らす


  探すは見知った顔なれど

  見えるは知らぬ自画像ばかり

  鏡張りの舞台裏

  描きかけの肖像画に囲まれ

  

  微かに残る記憶の糸が

  途切れ途切れに紡ぎいだすは

  時の終焉、劇の終わり

  あるのは、この身と祈りの詩(うた)


  遠く、低く響き、聞こえる心拍の音

  追い来る空音は、岩漿(マグマ)のごとく



  Englidh version


    Toccata and Fugue


  Drawn by a rising, trembling breath,

  I step aloft, yet still beneath

  The darkened curtain lies in wait—

  The bell has yet to toll its fate.


  Though vision falters, blinds my sight,

  The red fruit rings its stubborn light,

  And on my heels its echoes fall,

  A steady, resonant, clarion call.


  I search for faces I have known,

  Yet find instead my self alone,

  Within the mirrored stage behind,

  Where half-drawn portraits frame my mind.


  A fragile thread of memory,

  Frayed, broken, weaves intermittently,

  The end of time, the drama’s close—

  What remains is this body, and the poem I chose.


  Far off, low, beats a pulsing heart,

  The coming sky-roar, magma-like,

  A trembling sound that pierces dark,

  And stirs the depths of soul and spark.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。