女子アナもねのロックな小説4
〇今年の女子アナの野望 の巻
番組の収録後・・・
「センセイお聞きしたいことが」
朝の情報番組のキャスターでゴリ押しで洋楽紹介コーナーを作った女子アナ・平もねことモネタンに、ひきとめられた音楽評論家のマサ斉藤センセイは、
「ボクのケータイ番号聞きたいの?」
「それは置いといて。センセイ、いま現在『スーパーロック』のお人形どちらにあるのでしょう?」
「スーパーロック・・・大昔の番組だね」
1980年代はテレビ(アナログのVHFやUHF)で洋楽のプロモーションビデオ(当時のミュージックビデオの呼び名)を放送する番組が各局にあった。その一つが『スーパーロック』で様々なスタイルの洋楽番組の中でも変わっていて、操り人形が進行役の洋楽版セサミストリートみたいな深夜番組だった。
その洋楽番組のコメンテーターだったマサ佐藤センセイは、
「モネタン、なんでこの番組知ってるの?きみの年齢より古いよ。もしかして年齢詐称?」
「父が録画したビデオを見たんです。VHSのテープの」
「おかあさんじゃない方の、チチといっしょにか・・・あの人形は、ある人形劇団が作ったもので、その劇団も今はどうなっていることやら」
「あの3体の人形があれば、スーパーロック、復活できますよね?」