創世記 天地創造~バベルの塔
旧約聖書(古い約束)
創世記
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天地創造
神は言葉であった。
初めに混沌があった。
神はみ使いと共に初めに闇と光を造った。
天と水ができ、
植物、生き物、地を這う動物を作り、最後に人間を造り、
それを見て素晴らしく良しとされた。
神は土に命を吹きこみ生ける人とした。
人が一人でいるのはよくないとされ、そのあばらから女を造った。
故に人はその父母を離れ、二人は一つとなる。
二人は裸でも恥ずかしくなかった。
神は増えよ産めよ、地に満ちよ、万の物を治めよと人を祝福された。
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アダムとエバ
神は園の中のどんなものも食べてもいいが、善悪の知識の実だけは食べてはならぬと言った。
しかし蛇は、おいしそうだと女を誘った。断るも、それは見るによく、食べるに好ましく見え、女はそれを口にした。そして、女は男にもそれを進め、男もそれを食べた。
女と男は自分が裸でいることを恥ずかしく思い、無花果の葉で股を覆った。
その日、神は女に尋ね、女はそれを蛇のせいに、男は女のせいにした。
神は怒り嘆き、人をエデンの園から追放した。
その時から人は生みの苦しみを味わい、食べるために苦労することになる。
神は生命の木に至る道を守るために、二つのケルビム(天のみ使い)と回る炎の剣で園を守った。
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カインとアベル
時が経ち、アダム(男)とエバ(女)は、子供を身ごもった。
そして二人は、それを神に祝福した。
長男のカインは地を耕すものに、アベルは羊を飼うものとなった。
ある日二人は供え物をしたが、神はアベルの供え物はとられ、カインの物は受けなかった。
兄は弟に怒り、畑に連れて行き石で弟を打ち殺した。
神はカインに尋ねた。
「アベルはどこに行ったのか。」
「知りません。私は弟の番人でしょうか。」
弟の嘆きが聴こえると神は怒り、カインを呪った。
カインは人々の怒りから殺されないように、カインを呪う者も呪われると約束を受け、その地から追われた。
カインは外の者とつがい、その一部は家畜を飼い天幕に住む者の先祖となり、その弟は全ての楽器を奏でる者の先祖になった。
アダムとエバは、再びお互いを知り、セトを授かった。
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ノアの箱舟
アダムからセツ、そして十代以上経ってノアが産まれた。
ノアの時代、世は非常に乱れていた。
ノアは義人であったため、神はノアに命じた。
「山の頂上に箱舟を造りなさい。それは三層であり底にタールを塗り固めなさい。」
方舟は完成し、そして神は言った。
「ノアよ。よくやった。洪水が来る。完成したら全ての動物のつがいを乗せなさい。」
ノアは人々に呼びかけたが、人々は嘲笑い、誰もそこには乗らなかった。
ノアとその妻、三人の息子セム・ハム・ヤペテとそれらの妻が箱舟に乗った。
洪水は長く続き、地は全て流された。
ある日雨風が静まったので一週間後、ノアは箱舟の穴から鳩を放ったが、鳩は地に足を付けるところがないため箱舟に戻ってきた。
また一週間たち、鳩を放つと地上があると言う知らせでオリーブの若葉を加えて戻ってきた。
また一週間たち、もう一度鳩を放つと、鳩はもう地上で暮らせたので戻っては来なかった。
ノアの家族と動物たちは地に降りた。
神はまた、産めよ増えよ地に満ちよ。万の物を治めよ。と、ノアを祝福し、その約束に虹を掛けた。
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バベルの塔
ある日ノアたちは酒を飲み、ノアは裸で倒れていた。
見付けたハムは、父を恥ずかしく思い、兄弟を呼んで共にそれを布で覆い隠した。
神は怒りを発し、ノアの子を呪った。
時が経ち、ハムは天に届く塔を建て始めた。それに兄弟も関わったため神は怒り、その言語を混乱させ、彼らはバラバラに散って行きその塔は完成することはなかった。
いつも長々書くのに、超簡単ですみません。