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深夜のラジオ体操  真夜中にラジオ体操した小学生   続・小夜物語  第27話(ショート・ホラー)

作者: 舜風人

それはちょっと、

というかかなりの

昔の話なのですが

わたしが小学生で、、

そのころ夏休みには

地域の

「早朝ラジオ体操」というのがあったんですよ、


朝5時から地域の公会堂の前の広場に集まって

小学生だけなんですけどね。。中学生は対象外です。


低学年の子は親御さんと一緒で来てましたね。

高学年は一人で来てましたよ、

そこでラジオから流れる

ラジオ体操に合わせてPTAのおじさんが前に立って

模範演技?で

それにあわえて「一番」と「二番」までラジオ体操するのです。

終わるとカードに捺印してくれて、、、、

子供たちは三々五々。。帰宅するのです。


さて


ある日のこと、

わたしはそのころ小学5年で、

夏休みで毎日ラジオ体操に通っていましたが


その日は早く寝たのですが、、、、、

気が付くと

時計を見ると朝4時でした

えええ???

もう4時かあ

仕方なく起きて

寝ぼけ眼で

歯を磨き


勿論上級生だから一人で行くのです。


体操服に着替えて

両親はまだ別室で眠っています。


わたしはそっと玄関の戸を開けて

カードを首にかけて出ました。

なんか、、いつもと違って暗い気はしましたが

結構、、薄明かりで、、、、


別に気にとめることもなく野道をたどって、、

10分ほどの

野面の

公会堂へ向かいました。


するとそこにはちらほらと人影が見えて


「ああもう来てるんだ」


わたしも近づくと、、、


わたしはぎょっとしました。


そこにいたのは

骸骨だったのです。

骸骨が立っていたのです。


えええ???

わたしは逃げようとしました足がすくんでできません。


すると

骸骨が私に話かけてきたんです

「おい、、坊や、ずいぶん早いじゃないか?まだ、深夜2時だぜ。

俺たちの骸骨体操に来てどうするんだよ?」


わたしは汗がにじみ、、、足はがくがく、、、


「今5時でしょ?」

というのが限界でした。


「「ああ。じゃあ時間を、間違えたんだね。それにしても、、まあ何の因果か。

せっかくきたんだから一緒に、骸骨体操してゆかないか?」


わたしは逃げることもできず

参加するしかありませんでした。


やがて、、、、、、、、、

何処かからか体操の音楽の調べが流れて来て

そうですね

其処には10人ほどの骸骨が、、ぎしぎしと骨を軋らせて

踊ってる(体操)んですよ、


周りは深夜なのに、、変に、薄明るくて

暗くはないんですよ、


それでも、その体操の調べって、、あのラジオ体操とはまったく違っていましたね

もうほとんどおぼえてもいませんが」

もっと、スローペースで暗い調べでしたよ。

わたしも骸骨の踊り?を見よう見まねで、、、、

やっと、体操が終わると、


骸骨の一人が私に近づき、、


「おおや、、体操カードだね。懐かしいなあ。俺も生前はこれにハンコ押してもらってたよ」


といって骸骨の指でポンと「印」?をしてくれたのです。


『じゃあ、終わったから、もう帰んな」


そういって骸骨たちはぞろぞろ暗やみに消えてゆきました。

取り残された?私は一瞬ぽかんとして、、、、、、、、


でも、すぐ気が付いて、、あとはもう脱兎のごとく自宅に逃げ帰ったのです。


あわてて玄関を開けて入ると両親はまだ寝ていました

わたしは自分の部屋の蒲団に潜り込み

がたがたが止まりませんでしたが

やがて睡魔が襲ってきて寝てしまったようでした。



窓に、、朝日がさしこみ、、、母親が「ちょっとお、今日は行かないの?」

という声で目が覚めました。


もう、

五時は過ぎていました。

「いつもしっかり自分で行けてかから、、気にしてなかったんだけど、、、

今日はもう駄目ね」


たしかに今から行っても、、ラジオ体操は終わってるでしょう。


ふと

その時急にアノことが、まざまざと、思い出されたのです。

忘れていたのに?


ああそうだ、、僕は深夜に何をまちがったのか?

体操に行ってたんだ??


で??


それって夢だったのかな?

そうだ

夢だったんだ

なああんだ

よかった

よかった

わたしは一安心、、、、、、、、、、、、、、


だが?


次の瞬間

枕元にあった体操カードを見て

がくがく震えが来ました


其処には見慣れない

異様な

変な

ハンコが

しっかりと、


今日のところの欄に

押されていたからです、


じゃあ?

あれってホントだったということ???




あれから数十年


今でも謎の


わたしの


少年時の出来事だったのです。

































































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