動物園
2020年8月14日
その日、アメリカでは、中国で発生した獣化ウイルスに着いて、速報が流れた。
「中国で発生した、獣化ウイルスは、中国各地で流行されており、オーウェン大統領は、この件について、『現在、在中のアメリカ人を強制的に帰国させる交渉を現在中国としています』と話しており・・・・・」
「もうすぐ、進級するのに、物騒だね」
そう言ったのは、僕だ。名前はケント。ワシントン州に住むもうすぐ高校生になる少年だ。
「ケント! 僕たちは、仕事に行ってくるからね。エミリーとシェリーのことちゃんと世話するんだぞ!」
僕には、エミリーという1学年(小学一年生)になる妹とシェリーというメスのコモドオオトカゲいる。そして、僕の両親は、動物園の飼育員だ。
「エミリー。これからご飯の準備するから待っててね。」
僕は、エミリーにそう言って、パンケーキ2枚をフライパンで焼いてる間に、大きな冷蔵庫からボトルの牛乳をとってコップに注いだ。そして、パンケーキの焼き色が濃くなってきたところで火を止め、パンケーキを皿に乗せ、エミリー用のお盆に乗せた。
「エミリーできたよ! 準備ができたら、キッチンに来て!」
僕は、エミリーにそう言って、階段を登ってシェリーのいる部屋へ向かった。シェリーはまだ寝ているが、シェリーの皿に、解凍したニワトリの胸肉をそっと置いた。そして、僕も準備をして、自分用のパンケーキを焼いた。すると、
「お兄ちゃん。準備できたよ。」
とエミリーが言った。
「お兄ちゃんもすぐに食べるから、今食べていいよ。」
そう言うと、エミリーは笑顔でパンケーキを食べ始めた。そして、上では、シェリーが起きたのか、ドタドタと歩き暴れている音が聞こえた。また、自分の分のパンケーキが焼き上がり、僕も椅子に座って、パンケーキを食べた。
そして、食べ終わり、エミリーの食器と自分の食器を洗面台に置き、水につけて、準備したものを持って、家を出た。今回は、両親が働いている動物園へ行くつもりだ。バスに乗って10分かかる場所に両親の職場がある。
「お兄ちゃん。楽しみだね!私は、ライオンさん見に行きたい!」
エミリーは目を輝かして椅子に座った。すると、
「お兄ちゃんは、どんな動物さんをみたいの?」
と、エミリーは聞いてきた。
「僕は、蛇さんとトカゲさんが見たいかな。」
僕は、笑顔で、エミリーに答えた。
そして、目的の動物園に着いた。エミリーは、ハイテンションで受付へ行った。いつぶりだろうか。ずっとこの動物園に行ったことがなく、エミリーがまだ3歳だった頃に行ったのが最後だった気がする。
そうして、受付で、リストバンドを渡され、リストバンドをつけて入園した。動物園の中は過去に行った時と違って、進化していた。そうこうしていると、エミリーはライオンのいる場所まで走って行った。
「エミリー待って!!!速いよ。」
エミリーにそう言うと、エミリーは笑顔でこっちに向きを変えて
「お兄ちゃんが遅いだけでしょ!!」
エミリーは笑顔で答え、自分の手を僕の手とつないでライオンがいるエリアまで行った。ライオンのいるところでは、ちょうど餌やりしている最中だった。すると、身の覚えのある顔が見えた。
「ライオンには、鋭い歯で、獲物を捕まえて、食するんですよ。今、おじさんがあげているのは、牛のお肉です。」
そう言って、餌をあげているのは自分のお父さんだった。親が危険のある動物の世話をしていて誇りを持った。すると、
「おう、ケイト!ここにきてたのか。ならメールでもしてくれたらいいのに」
餌やりを終え、こっちにやってきた動物園の作業服を着ているお父さんがきた。
「あれ、お父さんだったの?!」
エミリーがびっくりした様子でお父さんを見た。すると、
「ついでに、出産間近のメスのライオン見に行くかい?許可が降り次第だけど。」
エミリーは笑顔で首を縦に振り、僕も貴重なものが見れると思って首を縦に振ると、お父さんは、関係者のところへ行った。すると、意外にもあっさりOKしてくれた。そして、僕たちもの安全のために作業服に着替えて、見に行った。エミリーは、サイズがなかったみたいで、ゴミ袋で作られた簡易的なものを服の上から着た。そして、出産間近のメスライオンを見に行った。すると、お父さんと同じ作業服の人が、
「アンディ(お父さんの名前)さん!この子は多分明日ぐらいに生まれますよ!さっき獣医の人がきてくれて様子を見てくれました。そして、これから中国から引っ越してくるライオンがいるので、もう一つ使われていない檻へ行かせますね。ところで、そこにいる子供たちは?」
作業服の人が聞くと、お父さんは、
「この子達は、俺と嫁の子供だよ。上から許可もらってるから大丈夫。」
と答えた。そして、
「悪いな。お父さんもまた仕事ができたからそっちに向かわないと。ケントたちは、また、いろんな動物を見に行きなさい!」
そういって、僕たちは、通常の服になって、他の作業服の人に出口のドアを開けてもらい、ライオンエリアを去った。次は、念願の蛇やトカゲのいるハチュウ類エリアだ。
エミリーを見てみると、エリアの冷気の空気に癒されていた。すると、
「お兄ちゃん。ここ涼しいね。」
と言い、僕もこの冷気に癒された。すると、今度は、お母さんが、蛇を抱えて散歩していた。
「あら、ケント。こっちに来ていたのね。よかったらこの子持ってみる?この子はヒトが大好きだから噛んだりはしないわよ。」
そう言って、お母さんは持っていた蛇を僕に渡してきた。正直言って本当に蛇は怖い。
「お、重い。お母さん、すごく重いのによく持てるね。あと、こっちを蛇が見てるけど大丈夫?」
僕は、お母さんに伝えると、お母さんは、「こっちに渡して」と言って僕は、お母さんに返した。お母さんは、
「この子は、元気だから、目を合わせようとするけど、甘噛み教育はまだしてないから、怪我をされたら危ないからね。」
お母さんはそう言って、蛇を持って、散歩に行った。僕たちは、蛇のコーナーを見て次にトカゲのエリアに行った。トカゲのエリアで一番有名なのは、コモドオオトカゲのリリーだ。その子は、迫力のある食事と見た人を虜にするパフォーマンスを持った動物だ。だから、いつも行列ができていると、お母さんからよく言われた。そして、いざ向かってみるとたくさんの人が列を作って並んでいた。すると、エミリーが、
「人いっぱいだね。でも、お兄ちゃん見たいんでしょ?」
エミリーが質問したので、
「エミリーが帰りたかったら僕も帰っていいよ。」
と言うと、やっぱり気になってるようで、簡単に「うん」とはならなかった。
そうこうしていると、僕たちの番になって、リリーを見た。すると、エミリーが、
「すごく可愛いね。」
と言ってくれた。エミリーはずっと、家にいる同種のシェリーのことで怯えていたからだ。そして、今回、同種の動物を見て可愛いと言ってくれたため、すごく安心した。
僕たちは、いろんな動物を見て回ると、もう16時を回っていた。すると、
「患者はどこですか?」
救急隊員が、作業服の従業員に聞いていた。
「こちらです」
そう言って、ライオンのいるエリアまで担架を運んでいた。僕たちは気になり様子を見に行くと、手を失って気絶していた、作業員が運ばれていった。すると、
「ケイト!無事だったか!」
救急隊員から腕を巻かれながらお父さんは言った。そして、お父さんに聞くと、
「中国から引っ越してきたライオンが暴れたんだ。檻に無事に入れれたのはいいが、餌をあげようとしたら、さっき運ばれてった奴の腕を食いちぎったんだ。俺をそれを止めようとしたら、引っ掻かれたんだ。」
お父さんは言った。そして、お母さんも駆けつけて、
「あなた!無事でよかった。今日は、旦那のためにも早く帰ってあげてといわれて、帰るから、ケイトたちも一緒に帰るわよ」
そう言って、僕とエミリーはリストバンドを受付にあるハサミで切ってお父さんたちの車の前で待った。すると、両親が車に来てくれて、お母さんが運転してくれた。すると、
「ケイト、帰ったら料理作ってくれる?私は、お父さんの服を洗うから」
お母さんは赤信号で止まっている時に言った。そして、家に着くと僕は急いで、冷蔵庫を見て、お父さんとお母さんの大好きなクリームシチューを作った。お父さんは、ソファーに座り、安静にしていた。僕は、シチューを皿に注いで、お父さんのところは持っていった。お父さんは、
「苦労をかけてしまってごめんね」
と言っていたが僕は、
「僕は大丈夫だから、まずは自分の心配をして」
と言った。そして、みんなが、集合し、夜ご飯を食べた。
みんなが食べ終わると、僕は、4人分の皿を洗面台に置いて、朝食べたパンケーキに使った皿と一緒に洗った。すると、
「みんな、これを見て!」
エミリーがテレビの前に座ってニュースを見ていた。
「今日夕方にアクリス動物園で、ライオンが人襲う事故が発生しました。このライオンは中国から来ており、獣化ウイルスについて、現在調査中です。そして、襲われたのは、作業員で、餌をあげると、腕ごと持っていかれ、切断されてしまいました・・・・・・・」
ニュースで言っていることは、今日起きた、事故のことだった。お父さんは、いつの間にか自室へ行き、僕たち3人は、
「ケイト、エミリー。もう寝るわよ」
とお母さんが言って、僕たちも自室へ戻り、僕は、ベッドに横になって、スマホで動画アプリを見て、そのまま寝た。時刻は20時だった。
ー次話へ続くー