【解説】第一章 第三幕 首無し葬列と小鬼
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「首無し葬列(くびなしそうれつ)」
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首無し葬列は、長野県北部から新潟県西部に伝わる伝承です。地域、書籍によってバリエーションがあるようです。
今回は、桶から出る湯煙の様な手と桶から這い出る死体を選びました。
正体に関しては、次話にて明らかにします。
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「断末魔|だんまつま)」
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末摩とは、仏教用語で人間の急所の一つ。この末摩を断たれると激痛と共に死ぬようです。逆鱗に近いかもしれません。この激痛が叫びとなって、死に際の絶叫に転じました。
逆鱗は龍の体にひとつある、逆さ向きに生えた鱗の事です。その鱗に触れられると、激痛が走り、温厚な龍が狂ったように怒り出し、暴れるとのこと。その様子から、突然怒る事の慣用句になりました。
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「小鬼の武装」
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今回出てきた小鬼。北欧神話のトロルドです。妖精トロールの仲間でもあります。
北欧のバイキングを想起させる兜と、ダガー、釘バットを装備させました。棍棒の「棍」は、叩き潰す武器です。棍棒の表記を使うか悩みましたが、茂玄が釘バットなどは見たことないと思い、釘を打ち込んだ木の棒にしました。
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「薙刀(なぎなた)」
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現代では女子向けの武道の様に思われますが、平安時代以前から存在する武器です。
女性向けの武器として印象が強いのは、巴御前などの女性武士のイメージが強いからでしょう。
薙刀は、馬上から徒歩者を攻撃する際に威力を発揮した様です。その性質上、刀より攻撃範囲が広く、また遠心力が刀より働くため、女性でも対等に闘えるから選ばれた武器だと思います。
剣道には、籠手、面、胴、突の四種類。薙刀はそれに加えて脛の攻撃があります。剣道と薙刀の有段者同士が戦った場合、薙刀が圧勝するとの事でした。確かに、薙刀の面などは剣道のそれより大振りになりますが、脛への攻撃や突は、剣道では対応が厳しいようです。
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「大蜘蛛(おおぐも)、野宿火(のじゅくび)」
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陰陽師の少女が遣った式神です。詳しくは別の回にて。