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英雄合流 前編

各地で黄巾による暴虐は続いていた。

官軍は洛陽陥落の報で戦意を失い敗北を続け、中には降伏して賊になる者も出てきた。

そんな中、勢力を維持していたのは袁紹・公孫サン・袁術・劉備・孫堅・曹操のみで

彼等も兵士の逃亡、敵軍の士気の上昇などで苦戦を強いられた。

 

ー幽州 官軍本陣ー

以前官軍の中でもかなりの勢力を持った幽州軍だが、現在は半分が離散し、

三分の一程は賊軍との戦闘で壊滅あるいは降伏している。

この陣もすでに攻撃を受けて陥落していた。

そんな陣営の中から話し声が聞こえていた

「しっかし大した事ねーな、官軍ってのも。都市が一個落ちただけで逃げ散るは降伏するわで

 全く、こんなんだからいつまでもこの乱を平定できねーんだよ。」

張飛はそう言うと酒瓶を口に運んだ。

「翼徳よ、落ちたのが一般の都市なら兎も角首都となるとその影響は凄まじいのだ。

 我々は義勇軍であったためになんとも無いが、もし官軍であったら軍を維持できたか

 怪しいものだ。」

関羽はそう張飛を諭すと自分の椀に酒を注いで一口だけ飲んだ、そこへ二人の男が

やってきた。

「雲長、翼徳、我等は明日洛陽奪還のため動く。」

「この白珪も共に行こう、なんでも袁紹等も動くらしいからな。」

そう言ったのは劉備、そして公孫サンだった。

関羽と張飛は喜び、配下の寥化と周倉に準備をさせた。



翌日、義勇軍と残った官軍を連れて劉備らは南下を開始した。

「最初の目標は僕陽だ、ここを抑えてさらに南下しエン州に進む。

 曹操、孫堅の両軍とは僕陽で、袁紹とはエン州で合流することになっている。」

賊軍を倒し奪還したβ業で休憩をしている時に公孫サンは予定を話した。

「袁術殿はどうしたのです?あの方も勢力を持っているはずでは?」

はぁ、と溜息をついた後、単独で戦うそうだ、と投げやりに答えた。

劉備は苦笑し、関羽は眉間を押さえ、張飛は眉を寄せてあのバカと呟いた。



数日後、ようやく僕陽を望む所まで来た劉備たちを迎えたのは曹操、孫堅の連合・・・・・

ではなく黄巾党の者たちであった。

「どうやら、β業から逃げた者達が教えたのだろうな。面倒な・・・・・」

とぼやく公孫サンの横を5人の人馬が通った。

「白珪殿、ここは私達にお任せください。」

「公孫サン殿は後方をお願いいたす。」

「この位のなら腕慣らしには丁度いいぜ。」

そう言って前でた劉備・関羽・張飛の後ろに付いた二人は敵の軍を見て

「関羽殿、あの長槍を持つのが黄巾の将波才です。たいした将ではないのであやつを討ち

 敵の士気を下げましょう。」

「劉備殿、あの者は私の友人の劉壁です。私が説得して味方に付けましょう。」

周倉、寥化もそれぞれの意見を述べた。

劉備は頷くと、指示を与えて自軍の何倍もある敵軍に挑んだ。

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