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洛陽陥落

無数の屍が転がる戦場に佇む男。

江東の虎と呼ばれる孫堅である。

すでに賊軍を討伐し部隊は退却を始めていたが、孫堅は空を見上げたまま動かなかった。

孫堅の真上を飛ぶ鳥、それは劉備と曹操が見たものと同じであった。





ー洛陽ー

その廊下を豪華な鎧を着た男が歩いていた。

大将軍何進である。

黄巾賊の討伐が順調に進み、さらなる出世が望めると上機嫌で歩いていた何進の後ろから

近づいてくる足音に気付き振りむくと、すでに緩んでいた顔をさらに緩ませた

「おお、皇甫嵩ではないか。どうしたのだ。」

そういった後、相手の必死の形相を見て動揺した。

「賊軍が虎牢関に押し寄せて来た、しかも何者かの裏切りで陥落寸前だという。

 さらに涼州からも賊軍が押し寄せてるらしい、すでに長安も落ちたそうだ。」

その報告を受けた何進は歯軋りをした後、廊下を戻り始めた。

「どういうことだ?涼州はあの董卓が管理してるのではないのか?

 最近あいつは呂布とか言う奴を養子にして常勝無敗の勢いでは無かったのか?

 董卓は敗れたのか?敵の戦力はどれ位だ?洛陽と周辺の兵力は?

 他の将はどれほどいる?裏切り者は誰だ?」

大量の質問に皇甫嵩は早口で正確に答えて行った

「はい、管理しております。今だ董卓軍は負けておりません。

 敵の戦力は虎牢関方面が約7万、長安方面は約5万程です。

 我が方は洛陽に3万、周辺の部隊を集めても精々5万程かと。

 将は私のほかには皇甫レキと朱シュンのみです。

 裏切り者は・・・」

そこで皇甫嵩は言葉を切った。

「どうした、裏切り者が分かっているなら答えんか。」

何進の言葉にでは、と前置きした後

「董卓殿です。」

と、答えた。

何進は足を止めて言葉を失った。

  



洛陽に篭り防ごうとしたが、内通者により門を破られ、何進等は献帝を連れて

洛陽を脱出。

許昌へと逃亡した。


洛陽陥落


その報はすぐに各地へ伝わり、官軍は意気消沈、黄巾賊は勢いを盛り返しはじめた。

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