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プロローグ

 ここ、オラシオ大陸にはかつて4つの王国があった。

 南東部に巨大な軍事力を背景に各地の衛星都市を支配下に置いたハウバンシュタイン王国、南西部にハウバンシュタイン王国に負けじと軍事力を蓄えていたヒートラ王国、北西部に魔法先進国としてその名を馳せたアシュタルト王国、そして北東部に温暖な気候に恵まれたニビディア王国。

 これらの国家は互いに友好を保ちつつも牽制し合うことでパワーバランスが維持されていた。

 が、時を遡ること15年前、1人の男によってその均衡が破られることになった。

 シュバルツ=オイゲン。ヒートラ王国において剣戟ならびに魔法教範として仕えていたこの男の起こした叛乱は、大陸の大部分を焼き尽くし、多くのモンスターやデミヒューマンらの温床となっていったことで各地の混乱は一層激しさを増していった。

 ヒトだけでなく、これらモンスターの類を指揮下に勢いを増したシュバルツの叛乱は、ハウバンシュタイン王国、アシュタルト王国を次々に滅ぼし、残ったニビディア王国もまた滅ぼされるのを待つのかとなったその時、徹底抗戦を決定した王の下に5人の若者が招集された。


 王国近衛騎士団長、魔法剣士エイブラ=ハーン。

 王国近衛騎士団第一師団長、飛燕一刀流の使い手ヨーゼフ=ラスター。

 王国魔法師団長、クレリックのボルド=ラングレー。

 静寂の森に住むエルフ族の正統王位継承者、エルサイス=フリードリヒ。

 そして、王国近衛騎士団第一師団所属、剣士アステリオル=ジークフリード。


 王によって招集されたこの5名に課された目的はただ1つ、首謀者シュバルツ=オイゲンを討ち倒し、この戦乱に終止符を打つことであった。

 激戦をかいくぐり、シュバルツの居城へ侵入した彼らは見事その任を遂げシュバルツを討ち果たし、指揮系統を失った軍勢は、ニビディア軍の攻勢を食い止めることができず、やがて崩壊していった。

 戦いが終わり、凱旋した彼らを人々は英雄として称賛し、後にその栄誉を称え『5英雄』と称されるようになった。


 シュバルツの叛乱から15年の歳月が過ぎ、各地に残る戦いの爪痕もようやく癒えようとしていた今、世界は再び1人の男の手によって混乱の種が巻かれようとしていた……。

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