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転送少女と異世界の魔法少女  作者: ぎゃわれ
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出会い

 現代社会が進んだ世の中では、電子機器の進化や交通機関が発展していき、人間は自ら動かないで生活できる時代となってきた。俺は高校卒業してから3年間、引きこもりニートを続けていた。別に仕事をしていないというわけではないし、何かあれば外にも出ている。曖昧な引きこもりなのである。仕事といえば、アフィリエイト、あとはオークションサイトへの転売行為等々で社会に出て働いたことのない21歳独身の宮川礼司のお話である。

 「眠いな、今何時だ?ってまだ12時か。昼と夜が逆転すると生活リズムが狂うな。コンビニでも行くかな。いやそれとも2ちゃんねるでもみようかな」

 俺は最近は暇な毎日を送ってはこんな自堕落な生活の中に非日常なことが起こらないかと妄想しては現実をみて適当に暮らしていた。本当はやりたいことがないことを言い訳にして、今の生活に抜け出せないからこそ、変なことを考えてしまっているのである。まあ妄想くらいはいいだろうと。

 深夜2時頃に、俺は家の近くのコンビニで立ち読みをし、適当に商品をぶらっと見て、軽くつまめそうなポテチとコーラをレジで精算して、コンビニをでた。

「冷えてきたな~、もうすっかり夏ももうおしまいか」

 レジ袋を振り回しながらそんな変哲もない独り言をつぶやいていた。

「うわっ!?いけね!コーラ入ってたの忘れてた!?」

 コーラのふたをあけると、炭酸の泡があふれてきた

「もったいねえ、あ~あ、ぼーっとしながら歩くんじゃなかったぜ、せめてポテチがある分ましか、いやコーラあってのポテチだ、この組み合わせはどちらが欠けるといけないから...」

 袋の中をみると、ポテチがなくなっていた。

「え?なんで!?どうして??」

 食べた形跡のない袋の中を見ても、なにも入ってない。

「店員が入れ忘れたのか?いやでもそれならレジで俺も気づくはずだ。う~ん、どういうことだ?」

 そんなことを考えてると、目の前をポテチが浮かんでいた。

「あー、これは夢だ、きっとこれは何かの悪い夢でも見てるんだろう」

 俺は、自らに暗示をかけながら見て見ぬふりをして走って逃げようと考えていた。

「もしかして、俺が非日常なことを妄想していたからこんなことになったのか!?いや、そうならば、今この現象は現実的すぎるだろ、どこぞのファンタジーでもないのに!」と走っていたら、今度は目の前に見えたのは

「おいおい、まじかよ、さっきのポテチと比にならないぞ」

 俺の目の前にいたのは、まぎれもないドラゴンだった。しかもコンビニの駐車場の目の前で

「ははははは、今の時代は最先端まで進んだんだな、VR技術ってやつか?いやARの方か?いやそれなら何かしらの端末もってないとおかしいよな」

 頭が混乱している状況に次に俺の目の前に見えたのは

「え?」

 白いフリフリのパンツだった。

「オウォフ!!」

「え?」

 何も見えない真っ黒い景色が広がって、なにやらとても甘くていい匂いがするけれど。正直窒息して死にそうだ。

「ごごごごご、ごめんなさい真っ暗でよく見えなくて、先にドラゴンが転送されたみたいで転送軸はあってたのに、人にぶつかるのは初めてだな」

 俺の頭の上でなにやら女の子の声の独り言が聞こえる。

「ふぁ、ふぁご」

「うわああああああああ、なに食べようとしてるんですか!!?変態!!!」

 やっとどいてくれた

「いやいやこっちのセリフだ、勝手に人の上に乗りやがってって」

 最後に俺の目の前に見えたのは、とてつもなく可愛い銀髪ツインテの美少女がそこにいた。



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