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少年の心
犬と共にやってきた少女は少年を介抱してくれました。
何も言わず、ただ笑って介抱してくれました。
家にも帰らずに…
少年は少女に
「何故そこまでするの」
と尋ねました。
少女は
「うちの犬が助けてもらったみたいだから」
と答えました。
少女は木の実を採りに行ったり、動物を狩りに行ったり少年のために頑張ってくれました。
それを見ていた少年はとても複雑な気持ちでいっぱいでした。
少年は少女を信用していいのか分かりませんでした。
また村の人達のように裏切られるのが怖かったのです。
少年が完治しすっかり元気になったのを見届けた少女は
「あまり無理はしないようにね?また来るね。お大事に。」
と言い犬を連れて帰りました。
少年は人間が全て悪い者ではないことを少女に教えられた気になりました。
少年は少しだけ心を開いたのでした。
少女はただただ笑って少年を介抱してくれました。
少年は少女に心を少し開いたのでした。