少年の罪悪感
少年は人里から少し離れた森の奥に家を建て暮らし始めました。
少年が住み始めた森は自殺する者が多く誰も近寄らない森でした。
少年は木の実を採ったり、動物を捕まえたりして自給自足をしました。
少年が住み始めて少したったある日のことでした。
少年が屋根を修理していた時です。
一人の男性が道に迷い
「村はどの方向か」
と尋ねてきました。
少年は少し考えて
「あっちです。少し行った先に分かれ道があります。その分かれ道を左へ行ってください。そうすれば村につきますよ。」
と言いました。
その男性は礼を言い少年の言った通りに行きました。
そしてその男性の姿はもう誰の目にも触れることはもうなくなりました。
少年はその男性に嘘の道を教えたのです。
少年は知っていて危ない道を教えたのです。
少年は村の人達が自分を裏切ったのを恨んでいました。
村の人達の少年に対する言葉、態度……
全てが少年を苦しめました。
少年は未だにそれに苦しんでいました。
先ほどの男性も少年を苦しめた1人だったのです。
ですが男性は少年の事を覚えていませんでした。
少年は自分が裏切られないように自分が裏切ることを選びました。
そうする事で自分を守ろうとしたのです。
しかし少年はその後罪悪感で夜通し泣き続けました。
何故自分が泣いていたのかわからなくなるくらいに泣きました。
つづく
まだまだ続けるつもりですので
よろしくお願い致します
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幸いです