表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

こまかい詩集2

詩 ずっと私を見ていてください

作者: 仲仁へび



「ずっとあなたを見ていたい」


「あなたもきっと同じ気持ちでしょう?」


 確かに少し前まではそこにいた

 そこにいた はずなのに


 いまはいない

 いなくなってしまった


 たった少しだけ

 目をはなした


 たった数秒だけ

 視線をはずした


 それがもう

 どうして駄目だったのか分からない


 どこにいる?

 どこにいった?


 見つけなくては


 見つけ出さなくては


 見ていなければ


 見つめなければ


「私をずっと見ていて」


「私はあなたをずっと見ているから」


 視線を奪ってほしいから


 独り占めにしていたいから


 夢中になってほしいのよ


「ずっとずっと私だけ見ればいいの」




「ストーリー」


 この女はいかれている。

 見ていてほしいから、俺をここに隔離したんだろう?

 なのに、見ていられないように動き回るなよ。

 俺は、お前を探し回らなくちゃいけない。

 この手首に巻き付いている長い長い鎖の鍵を奪い取るために。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ