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傷心中の女の子を慰める系ラブコメ  作者: ラブコメ好きよ
7/7

第2話(後編) 意外と世界が狭いことを実感する系ラブコメ

〜Side四葉家〜


 「イチャイチャするのは別に自由だけどさ、場所は選んでくれない?」


 「……はい」


 家に帰りながらついでに白羽に説教中ナウ。

 白羽も、八戸さんがいなくなったことで冷静さを取り戻したのかもしれない。少し頬を赤くして恥ずかしそうにしてる。


 最近コイツの帰りが遅かった理由が分かった。今日みたいに「じゃあね」を言ってからキスタイムが始まって、そのままダラダラと時間が過ぎていくのだろう。

 リア充爆発しろ。


 「俺も一条さんもお前らがイチャイチャしてたから気まずくて席を移したんだぞ」


 正確には一条さんのメンタルがやられて逃げるように違うテーブル席に移った。


 「……悪かったよ。でも、兄ちゃんだってニ戸さんとイチャイチャしてたじゃん!」


 「へ?」


 「俺見てたけどね、兄ちゃんが鼻の下伸ばしながらニ戸さんの食べたシュークリーム食べてたの」


 そんなに俺分かりやすく鼻の下伸ばしてた⁉︎ 

『おいマジか、恥ずかし過ぎて、死にたいよ』思わず心の中で俳句を作っちゃうぐらいには恥ずかしい。

 ちなみに季語は「死にたいよ」だ。新学期は虚言癖が出てイキリ出す学生が多いからね。


 「別にイチャイチャしてたわけじゃないよ。相談に乗ったお礼にシュークリームを一口貰っただけだし」


 「ふぅーん」


 おい何をニヤニヤしてこっちを見つめるんだ。何故、なおねぇも白羽もここまで露骨にウザくニヤニヤできるのだろう。


 「でも、兄ちゃんも隅におけないなー。いつからニ戸さんと付き合い始めたの?」


 「お前らカップルは似たような思考回路してんだな……ちょっと怖いわ。八戸さんも同じ勘違いしてたぞ」


 「へへっ///」


 いや別に褒めてるわけじゃないんだけどな。いやこれは「彼女と同じ考えで嬉しい」的な感情なのか? 

 彼女いない歴=年齢だから分かんねぇ。てか、弟に先越されてるの不味くね⁉︎


 「勘違いってことは兄ちゃんはニ戸さんと付き合ってないんだ」


 「普通に同じクラスの友達ってだけだな、何なら仲良くなったのも最近だったし」


 仲良くなったというか、カウンセリングを始めたというのか。


 「白羽は何きっかけで八戸さんとマッチングしたんだ?」


 「マッチングアプリで出会ったみたいな言い方だなぁ。これは半年前の話なんだけど……俺、八戸がフラれたところを目撃しちゃったんだよね」


 「は?」


 何言ってんのコイツ?


 「で、なんか成り行きで八戸を慰めることになったのが初邂逅だね」


 ん? なんか既視感が……。


 「別にその時は好きとかじゃなかったんだけどさ、なんか泣いてる姿がすごい可愛くて意識しちゃって」


 なんかどこかの高校生も「泣いてる女の子って可愛いなぁ、癖に刺さるー」とか言ってた気が……。


 「最初は色々相談に乗るだけの友達だったけど、1ヶ月前くらいに告白したらokしてもらえた」


 な、なんか世界って狭いなぁ。


〜Side一条家〜


 「ねぇ、八戸。白羽君が悪い人じゃないってのは分かったけどさ、イチャイチャする時は場所を選びなさい」


 「……はい」


 私は家に向かいながら八戸に説教中である。

 八戸も、白羽君がいなくなったことで冷静さを取り戻したのかもしれない。少し頬を赤くして恥ずかしくしてる。


 うちの妹可愛い〜。私はスマホを取り出して顔を赤くしてる八戸を撮る。「可愛い八戸集」のフォルダにいれよ♪


 「ちょっとお姉ちゃん、急に撮らないでよ。恥ずかしいから」


 「ごめんごめん可愛かったからつい」


 あー、こんなに可愛い八戸を白羽君に盗られるとは……。

 白羽君の盗んだものは八戸の心です! なら私も白羽君の心臓を引きちぎって二度と動けない体にしてやりたい。


 今日喋った感じ、白羽君が悪い人じゃないってことは分かったんだけど。

 まぁ脳破壊されるよね。

 ていうか、四日前に出雲君にフラれて、三日前は出雲君と彼氏さんのキスシーンに遭遇、今日は八戸と白羽君に脳を破壊されたんだけど……。


 私、なんか悪いことしたかなぁ? あ、やばい涙出そう。


 「どうしたのお姉ちゃん、そんなに涙目になって?」


 「八戸も大人になったなぁ、って思って」


  あんなに小さくて可愛かった八戸が……彼氏かぁ。


 「今まで面倒見てくれてありがとう、お姉ちゃん。お父さんもお母さんも仕事で忙しくて家にあまりいなかったけど、お姉ちゃんのお陰で寂しくなかったよ」


 あれ、涙で前が見えない。さっきまでは悲しさと虚しさで涙が出てきたけど、今は違う。涙が温かい。


 「八戸ぉぉ、お姉ちゃんも今までありがどね!! これからもよろしぐぅぅ」


 「お姉ちゃん……周りに人いるからそんなガチ泣きしないでよ。ほら、みんなこっち見てるから」


 「さっきまで当たり構わずイチャイチャしてた八戸に言われても……」


 私は涙を手で擦りながら、カフェでイチャイチャしてたのを思い出す。


 「お姉ちゃんだって、白羽君のお兄さんとイチャイチャしてたくせに。本当に付き合ってないの?」


 「ふぇ?」


 「私見てたけどね、お姉ちゃんの噛んだ後がしっかり付いている食べかけのシュークリームをお兄さんに渡してたの」


 「別に、普段相談に乗って貰ってるお礼にシュークリームあげただけだし///」


 そういえばあれ間接キスじゃん!! なにも考えずにシュークリームあげちゃった。

 四葉君嫌じゃなかったかな? もしかしたら私に気をつかって嫌々食べたのかも……。悪いことしたなぁ。

  

 「あと四葉君とお姉ちゃんは本当に付き合ってるわけじゃないからね!」


 それに、私はついこの前フラれたばっかだし……。


 「私のことはいいからさ。それより八戸と白羽君の馴れ初め聞かせてよ」


 先日、八戸に相談されるまで白羽君のことを知らなかったので、二人の出会いを私は純粋に知りたい。


 「あー、実は私……他の子に告白してフラれてるんだよね」


 「え?」


 何を言ってるのか全く理解出来なかった。


 「それでフラれたところを白羽君に見られちゃったんだよね」


 ん? なんか既視感が……。


 「最初、これはクラスのネタにされる!! って思って『お願い、この事は学校のみんなに言わないで』って白羽君に言っちゃったりして」


 ついこの間、どこかの女子高生が同じことを言ってたような気がする。


 「で、最初は慰めて貰ったり相談に乗ってくれる友達って感じだったんだけど、気づいたら好きになっちゃってた」


 な、なんか世界って狭いなぁ。

 別に八戸が白羽君のことを好きになったからって、私が四葉君のことを好きになるわけじゃないけどね。

世界せめぇぇぇぇ。第二話終了です。どうでしたでしょうか? 楽しんでいただけたなら幸いです。

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