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俺のチートは「ラブホ」だった件  作者: さすらい人
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第九話 姫騎士 続

俺のチートは「ラブホ」だった件


第九話 姫騎士 続


どこまでも続く雨が今にも降りだしそうな入道雲。

どこまでも続く深緑の森林。

どこまでも続く黒土の街道。


その夏の青空に反抗するように禍々しいピンクのネオンが輝いている。


レンガ色の外壁に夕立の雨が打ち付けている。横の白い天幕の周辺は慌てて雨支度をしている。

外の天気は関係なくHOTEL月の応接間では冷たいエアコンの風がでているが、それよりも冷たい空気になっている。


「なあ。アリスちゃんさあ。謝ってるからいい加減この胸に刺さった魔剣グラムを抜いてほしいな!痛いの・・もう死ぬんだ。アリスちゃんごめんな。俺の事は忘れてくれ・・・。」


「はあああああああぁぁぁぁ?冷静に考えるとこれ幻影よね・・・本気で心配したじゃない・・・ばか。」


そう言うと魔剣グラムをユウキの胸から引き抜いた。


「『ヒール』そんな呆れた顔してるけど、これ、結構痛いんだからね。激おこぷんぷん。」


「何言ってるの?これ、幻影魔法でしょ?あなたの代名詞じゃない?」


「あれ?アリス殿はユウキの幻影魔法のタネを知らないだっけ?ワシは知ってると思ってたが・・・。」


「陛下。このアリス=フォン=クリエーカーはユウキと婚約者になってからしか付き合いはございません。そんな、タネがあるなんて知る由がありません。」


「あー。まことか・・・。だから、そんなに軽々しく急所を狙えるんだな・・・ユウキ。タネをおしえては?。」


「うーん。教えてもいいか・・・。アリスちゃん。実は僕は幻影魔術つかえません。」


「へ?え?ユウキ、今までも斬られても刺されてもケロッとしてたじゃない?それに幻影大魔導士として有名なあなたが幻影魔法が使えないなんて。」


「ははは。そう、俺は幻影魔法が使えないのに斬られてもケロッとしている。爆裂魔法でバラバラにされても体が集まって合体する。そのタネは・・・『筋肉』だ!!。」


「は?」


「だ~か~ら、筋肉。」


ここで解説しよう。ユウキは転生する際、強力なチートを得た。しかし、その反動でこの世界で必須な魔法の能力が欠けてしまい、現在、回復魔法のヒールしか使えないのであった。そのことが判明してからこの馬鹿は何を思ったのかひたすら筋肉を鍛えた。そう・・・この世界の理を捻じ曲げるくらいに。

そもそも、回復魔法も使えないはずだったのだが、ユウキは努力し、世界の理を捻じ曲げたのであった。変態である。


「うわー。筋金入りの変態ね。」


「そんな顔で引くのやめてもらえますか?僕。努力したんだよ?」


アリス。どん引きである。


「え?ちょっとまってください。私は騎士団長として何度もユウキ殿が幻影を使って体を再生したように見せたのを見てるのですが。あれは現実ということですか?」


「タリスさん。そうなんですよ。あなたが半笑いで切り刻んでくれたのは本当に痛かったんですから!。」


タリス。ドン引きである。


「へ、変態だ!。」


「あんたに言われたくないわ!。」


タリスも変態であった。


「二人とも。それがユウキの『タネ』だ。斬られようが、バラバラにされようが傷が即、治っていく。それを見た敵たちが幻影だと言い始めたのだよ。」


『うわぁ~。』


ともかく。ユウキの婚約者。姫騎士アリス=フォン=クリエーカー参上!


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