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俺のチートは「ラブホ」だった件  作者: さすらい人
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第七話 おまえか

俺のチートは「ラブホ」だった件


第七話 おまえか


どこまでも続く入道雲が沸き上がる青空。


どこまでも続く深緑の森林。


どこまでも続く黒土の街道。


その夏の青空に反抗するように禍々しいピンクのネオンが輝いている。


HOTEL 月の周辺。ぎらぎらとした真夏の太陽の光を複数の白銀の鎧が反射し黒土を照らしている。その白銀の鎧の騎士はドラゴンを模した王家の紋章旗を誇らしげに掲げえている。その中にひときわ目立つシンプルな装飾の馬車が2台止まっている。その1台より簡易の王冠を戴いた壮年の男性が降りてきた。

マミメント帝国国王ジョナサン3世である。その後から王太子ラインハルト=フォン=マミメントが青のマントを威風堂々風になびかせ降りてきた。先日の初々しい感じはなくなり、自信にありふれている。

青年はその状況を見て、ため息を吐いた。それはそれは長いため息を吐いた。仕方がないので正面玄関のガラス扉を開き、表で出迎えたのであった。

そんな青年にしては珍しい丁寧な態度にたいしてマミメント帝国国王は青年と目が合うなり長い長い溜息を吐いた。


「お ま え か」


「はぁー。あんたか。」


真剣な顔の二人は今にも殺し合いをするかのように殺気を漂わせお互いゆったりとした歩調で近づいた。周辺の騎士たちも抜剣し王の敵を打ちはたそうと立ち位置をじりじりと変えた。


「にちゃ。」


「にちゃ。」


二人はその真剣な顔からにちゃとした笑みになった。


「よう!あいかわらず気持ち悪い笑顔だな。ユウキ!!。」


「うるせえ!スケベ野郎!!元気か?この野郎。」


『はははははははははは!!!!』


二人はこの真夏の青い空より爽快な笑顔になり抱き着いた。王太子、騎士団、皆ぽかーんとしている。唯一事情を知っている騎士団長のタリスは騎士団に剣を納めさせユウキに近づき握手をした。


「お久しぶりですね。陛下と王城を抜け出してオーイエスな店でとっ捕まえた以来ですね。。」


『ぎいいいいいいいいい』


「痛い!痛いからタリスさん。握手で手を潰さないで。あのときは、悪かった。ねえ。ねええええ。許して。」


「ふん。」


タリスはその女性なら誰でも振り向く容姿端麗な顔を歪めながら金髪の前髪を掻き上げた。


「これぐらい、あんたなら、やりかえせるでしょ?全く。」


「ははは~。」


国王と王太子と騎士団長だけはエアコンの効いた応接室へ通し、騎士団は隣接した土地に天幕を張りこの暑さを避けるようだ。


「粗茶ですが。どうそ。」


「あ。どうもどうも。」


「で?なにしにきたの?」


「おう。ユウキ。それなんだが、まずは紹介するなタリスは知ってるな?。」


「うん。嫌ってくらいに・・・。」


「チィ。」


「あー今舌打ちした!。」


「うるさい。」


「タリス。話が進まないから静かにしてくれ。この少年がこの国の王太子になった儂の長男でラインハルトじゃ。」


「この間ぶりです。師匠。」


「おお。弟子よ。立派になったな。にちゃ。」


「はい。師匠。先日の件で自信がつきました。キリリ。」


師弟はがっちりと熱い握手をした。


「ですが師匠。師匠がまさか父上の10年来の親友なんて知りませんでした。3年間は一緒に冒険して最後はこの国を救ってくださって父上を国王にしてくださったとは驚きました。」


「はは。国王が王子のころよく城を抜け出して城下町で遊んでたんだよ。まあ政争にて追い出されてからは冒険旅行にいったけどね。」


「あのときは本気で世話になった。城を追い出されて何も持ってない儂に『腹減っただろ?飯食いに行くぞ』と言ってくれたおぬしの事は一生忘れん。30才手前の儂はなにも知らなかった。世間の事を教えてくれたのもユウキじゃった。」


「そんな昔の事忘れて。で?用事は?。」


「うむ。実はラインハルトを男にしてくれたお礼にきたのだが・・・ユウキとはついてた。別件で相談したいことがおきてのお。」


「ふむ。それで?。」


「うむ。大きな戦争が起きそうなのだ!!。」


お気楽HOTEL月に真夏の傾いた太陽の光で影が出来てきたのであった。


入道雲も黒さを増し今にも雨が降り出しそうである。





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