第三話 清掃のおばさん募集
俺のチートは「ラブホ」だった件
第三話 清掃のおばさん募集
どこまでも続く入道雲が沸き上がる青空。
どこまでも続く深緑の森林。
どこまでも続く黒土の街道。
その夏の青空に反抗するように禍々しいピンクのネオンが輝いている。
青年は不満だった。このHOTEL 月には足らないものがある。カウンターに座ってると作業部屋から聞こえてくる、だみ声でドロドロとした人の陰口、噂話が聞こえてこない。そう。このホテルには清掃のおばさんがいないのである。いないどころか青年1人である。
「そうだ!おばさんを募集しよう!忙しくなったし!!。」
この青年。トラウマがあるわりにおばさんが好きである。好きものである。
青年が商業ギルド、冒険者ギルドに条件付募集をかけたところ3人の募集があった。履歴書によると全員50才代のきゃぴきゃぴのおばさんである。青年はうきうきして面接に臨んだ。
面接一人目 ジーゼル・マグスター
「どうぞ。おかけください。」
「うひゃうひゃふや。かわいいぼうやだこと・・・。」
その魔法使い風のおばちゃんは黒のフード付きの服でいかにも魔法使いという佇まいであった。息をするように嫌味のでてくるその口。青年のドストライクであった。
即採用。
面接二人目 ヘンリエッタ・ミニアレム
「どうぞ。おかけください。」
「まあ。こんな小汚い椅子に座らすなんて不敬ざます。」
その片眼鏡をかけたきつい目の貴族風のおばちゃんである。少しざますざますうるさいがそのねちっこい口調が気に入った。
即採用。
面接三人目 シルフィール・レグイヤ
「どうぞ。おかけ・・・あれ?条件は見ていただけました?」
「うむ。拝見したぞ。50歳以上の女性でよいのだろう?」
フードから見える顔がどうみても10代の美少女が私は50才以上だと言う。
「いやいやいや、どうみても10代でしょ?しかもそんなに美人だし。」
「われは間違いなく50才以上だぞ?ちなみに85才だ。」
「へ?」
青年がぽかーんと口を開けた瞬間、フードを下ろした。そこにはエルフ耳がぴょこんとはみ出てきた。
「あ!エルフ族の方でしたか!あーなるほど。たしかに85才なんですね・・・。」
青年、想定外であった。エルフ族は長命のために見た目と年齢が合わないのである。
「不採用です。お祈りいたします。(真顔)」
「は?条件はあっておるではないか・・・頼む。雇ってもらえぬか・・・腕にも自信がある。荒事は任せてほしい。」
「・・・・」
「おねがいします。おねがい。もう3日なにも食べてないのじゃ・・・なんでもしますから、おいてください。。」
そう美少女に涙ながらに頼まれては青年の下半身は断ることができなかった。
しぶしぶ採用。
HOTEL 月 掃除のおばちゃん3人採用。




