3 目が覚めた。
3 目が覚めた。
目が覚めた。
俺はベッドで寝ていた。
起きて外を見ようと窓の近くに行った。
窓を開けて外を見てみると古めかしい町並みが広がっていた。
俺は転生してこの世界の勇者になったのだった。
外を歩いてみるかと思い服を着替え、剣を装備してドアを開けた。
日差しが眩しい。
ゲームで見たことがあるような町並みのなかを歩きながら露店で飯を買い近くのベンチで食べた。
腹が満たされ、日差しが暖かいこともあり俺は寝てしまった。
あたりの騒がしさに起こされ周りを見渡した。
どうやらスライムが出たそうだ。スライムなんかは魔獣の中でも特別に弱いほうだろう。
「俺でもやれる。」
そう思い剣を構え向かっていった現場にいたのはたった一匹のスライムだった。
楽勝だな、と思い剣を振りかざしてかかっていった。
当たった、と思ったのだがギリギリでかわされたようだ。
もう一度攻撃をしようと、雄叫びをあげながらかかっていった。(相手はスライムである)
今度の攻撃は手応えがあった。
当たったようだ。
攻撃が当たったことに喜びながらも油断は大敵だと思い剣を構え直す。
そうしてまた攻撃をしようとかかっていったが今度はスライムの方から攻撃が来た
自分から攻撃しに行っていたのもあり避けられず当たってしまった。
急所に当たったみたいだ。
痛くて剣を取り落としてしまった。
苦しい。なぜだ。スライムは相当下位の魔獣のはずだ。
なのになぜ俺は負けているんだ?
俺は勇者のはずなのに。
そう思っていると後ろのやじうまのなかから一人の男が飛び出してきた。
見た目からして冒険者のようだ。
男は一撃でスライムを倒すと、男が駆け寄ってきた
「お前大丈夫か?」
「とりあえずおれんち来いよ」
気さくな性格のようだ。
言われるがままについて行くと、男のうちに着いた
男は家の中に入れと言ってきた。
他人の家に入るのは7年ぶりぐらいだったがここまで来て帰るわけにもいかないだろう。
家の中に入ると男は手当をしてくれた。
お礼を言い今更だが名前を聞いた。
「ん?ああ俺の名前?俺はソラだ。」
ソラ、か。
昔遊んだゲームに出てくる主人公と同じ名前だな。と思ったがこの世界にはゲームなどない。口には出さないでおこう。
魔獣の話、ソラのランクの話などをしていたらもう外が暗くなり始めていた。
いつのも俺ならこの時間からが俺の活動時間なのだが、この世界では夜ふかししても酒を飲むぐらいしかすることがない。
ソラとは別れ家に帰るとしよう。
「ソラ、今日はもう暗くなってきたしまた明日にしようよ」
「えー?もう帰んのか?酒飲み行こうぜ!」
ソラに誘われてしまった。
ソラは沢山お酒をのみそうだなぁ、と思いながらいいよ、と返事をした。
ソラにおすすめの酒場を聞き、先に行ってることにした俺は、いったんソラと別れると、
家に帰って財布の中身を足した。今日は沢山飲む予定だ。
待ち合わせの酒場に行きソラを待っている間に適当なつまみと、エールを注文した。
前世では引きこもっていて酒など飲まなかった。
エールの苦い味に顔をしかめながら俺って子供だな、と思った。
ちびちびとエールをやっている間にソラが来た。服装がチャラい。
ソラは一気にエールを飲み干すと、おかわりを注文した。
やはり沢山飲むようだ。
「すごいなぁ」と言ったがソラは何がすごいかわかっていないようだ。
ソラは酒が入ると声が大きくなって更におしゃべりになった。
そんなソラとどうでもいいことを話しているだけなのになにか楽しい。
前世ではこんな友達いなかったなと思いつくづく神に感謝した。
気がつくともう夜が明けそうだった。結局、徹夜でソラと酒を飲んだ。
酒場を出て家に着くとベッドに直行し、そのまま寝た。