なんだかこの戦闘はおかしい
5月10日 朝 晴れ
「おい、雷雨。準備はできたか。猫は旅館に置いてきたか?」
「大丈夫ですよ。先輩。じゃあ行きますか。」
「そうだな。」
警報がなる。
「正面からなにも考えないで突っ込んでくるなんて馬鹿ですか?」
「先輩。やっぱ正面には警備のやついるからやめときましょって言ったのに。」
「逆だよ。どうせどこで侵入してもバカ騒ぎになるんだから事の真相を知らないタダの一般人を今のうちに逃げさせるんだよ。」
「なめられたものだな。我々も。」
俺は銃を持って発砲した。
「あいにく。音のしない特性弾なんで。」
「ナイス先輩。」
「うるさいですね。もっと隠密にお願いしますよ。」
ものすごいスピードで現れた敵。こいつは。
「忍者でござるといったらいいだろうか。久しぶりだな。本当に私って見た目ただのおじさんでしょ。」
あの時の影野郎。銃を発砲する。
「痛い。痛い。なんていうと思いましたか。私の能力的にね、あなたたちの足止めくらいちょちょいと...」
発言中に雷雨はがけりをかました。
「ここは俺に任せてください。」
死亡フラグだぞ。おい。まぁいい。頼んだ。
「忍法!影世界!」
アイツに影野郎はまかせてっと。俺は親玉さんにでも会いに行くか。
人はほとんど逃げ切ったようだ。
で、ようがあるのは個々の部屋をまがったとこにある親玉の部屋...
「ばぁああああああああーん!」
爆音が響く。耳が壊れる。音でビルが崩れていく。
「お前ら。知ってるぞ。こっちに来たばかりの兄貴がお世話になったてな。」
おそらく。あの骸骨の弟か。見た目も似ている。
「私が相手をする。」
メイドが行ってくれるようだ。俺は先に行くか。
親玉の部屋を開ける。そして俺は笑う。
「よぉ。元気にしてたか。黒谷弓郎。」
「そっちこそ。元気にしてたか。兄者。」
「お茶にでもしようかと言いたいが、そんな気はなさそうだな。」
「ごめんね。兄者。無断で入ってきたからお茶は用意できないよ。せめて靴は脱いでもらえるかな。」
「要件はわかってるくせに。」
俺は銃をうつ。
「いたいな。兄者。ねえ。昔からだよな。本当の力出せよ。おい。」
植物のつるが部屋全体を埋め尽くしていく。この程度なら。
「予想圏内だ。」
「やっと能力を明かしてくれたか兄者。それでこそ兄者だ。」
俺の能力はこの目。目が俺を守っているのだ。目が赤くなる。すると俺は加護がおき、守られる。
「お前も強くなったな。」
「当たり前だ。兄者。今日こそ教えてくれ。真実はなんだったんだ。兄者は何を見たんだ。」
「お前も知ってることを教えてくれたらな。」
「俺たちを育ててくれた。くれた。聖母は。人間じゃない。見てしまった。アイツの愛は偽りだ。命令で動いていただけだ。」
「知ってるけど。」
今更それ言われてもなぁ。
「兄者。教えてくれ。俺は俺なりにこの世界のことを知るために青い舌のリーダーになった。一時的だが。」
「知りたいか。ならば死ね。」
俺はとどめを刺した。銃で頭を撃った。
「こんな傷口。すぐに再生してやる。」
「真実を教えよう。俺は...」
「え...」
「現実は甘くはない。もう一度生まれ変わって頭冷やしてくれ。」
さてと。俺にはいかなきゃいけないところがあるな。